〈2020年度冷凍食品動向〉イトーヨーカ堂 生活の変化に合わせ主食類や惣菜類を大幅拡充
イトーヨーカ堂の冷凍食品の動向について、デリカ部デイリー食品担当シニアマーチャンダイザーの小笠原優氏が書面で回答した。質問・回答は次の通り。
――2020年度の冷凍食品市場の動きをどう感じたか。また、貴社での取り組みは。
「With コロナ」での新生活によって、冷凍食品は中食としての需要が伸長し、ユーザーが増加するなど転機となった年だった。未使用者がライトユーザーに、ライトユーザーがヘビーユーザーに成長したと感じている。生活様式の変化(在宅率の伸長)に伴い、弁当材料は大きく売り場を縮小し、主食類や惣菜類を大幅に拡充した。
――2020年度に冷凍食品で最も売れた商品群は。
パスタや、米飯、惣菜、野菜。プライベートブランドの商品は、調理の手間を省ける「EASEUP(イーズアップ)」シリーズや「セブンプレミアム ゴールド 金のマルゲリータ」。簡便即食ながらも、本格的な味を楽しみたいというニーズに合致したと思っている。
――売れた商品の価格帯に変化はあったか。
大きな変化は見られないが、1人当たりの利用頻度が上がるにつれてトライアルも増え、高単価、上質の商品が伸長した(上記の「金のマルゲリータ」など)。
――今後注力する取り組みは。
食卓のメーンになるような惣菜や、個食サイズの主食商品、セブンプレミアムゴールドを代表とする上質商品の開発を強化していく。
〈冷食日報2021年7月5日付〉