米久2021年秋の市販用冷食は新商品5品・改良品1品、「骨なしさっくりチキン」など畜肉惣菜拡充、「AIRMEAT」丼の具2品など

米久「大豆のお肉で作った 牛丼の具」
〈市販用冷食は新商品5品・改良品1品〉
米久は26日、2021年秋新商品発表会をオンラインで開催し、コンシューマ向け新商品13品・リニューアル品2品、業務用新商品7品・リニューアル品1品の計29品を発表した。今回の商品テーマとして▽事業領域の拡大▽独自性の高い商品提案▽主力商品の進化――の3つを挙げる。

あいさつした玉井広之加工食品事業部事業部長兼マーケティングユニットユニットマネージャーによれば、「事業領域の拡大」では、冷凍食品ラインアップ強化、「AIRMEAT」商品強化、「家飲み」需要への新提案を、「主力商品の進化」では肉団子や水餃子、ベーコンなどで新たな切り口の商品を投入する。また、すべてに関連し「独自性の高い商品提案」を行い、米久らしさを発揮するとした。

市販用(コンシューマ向け)冷食では新商品5品・リニューアル品1品を9月1日に発売する。

テーマの1つ、「冷凍食品ラインアップ強化」に対応しては、畜肉惣菜の新商品3品・リニューアル品1品を発売する。

新商品「骨なしさっくりチキン」「骨なしさっくりチキン ファイヤー」(各220g)は、夕食の食卓のほか、お弁当、間食にも適した食べやすいスティックタイプのフライドチキン。レンジ調理でふんわり仕上がる他、よりサックリするオーブントースター調理、カリッと仕上がる油調と、食感が異なる3つの調理法を提案する。ある調査で、消費者が揚げ物で魅力に感じる言葉は「衣がサクサク」が1位だったことから、「さっくりチキン」という商品名と、オーブントースター調理の提案に繋げたという。

米久「骨なしさっくりチキン ファイヤー」

米久「骨なしさっくりチキン ファイヤー」

素材の鶏肉は結着ではなく、鶏ささみ肉をそのまま使用している。「ファイヤー」では、特に若年層で人気の高いやみつきになる辛さに仕上げたのも特徴。
 
トップシールの畜肉惣菜「肉旨」シリーズからは、新商品「肉旨 じっくり焼いたタンドリー風チキン」(80g)を新発売。トップシールトレー採用により電子レンジ調理で皿いらずの時短・簡便を実現したシリーズ。柔らかく仕上げた鶏もも肉にタンドリーチキンスパイス等をまぶして焼き上げた。
 
リニューアル品「肉旨 グリルドソーセージ ハーブ風味」(75g)は、女性に人気のハーブ風味のソーセージで、食べやすい太さに改め、入数を3本から4本に変更するとともに、賞味期限を延長した。
 
今回の発売で、同シリーズは既存品4品と合わせ6品での展開となる。大豆ミート商品「AIRMEAT」シリーズは、新商品2品を投入して商品ラインアップを強化する。
 
「大豆のお肉で作った 牛丼の具」(80g×2パック)は大豆ミートと玉ねぎに甘からだれをからめた牛丼の具。「大豆のお肉で作った 豚丼の具」(80g×2パック)は、大豆ミートと玉ねぎに、生姜を効かせたタレをからめた豚丼の具。それぞれ牛ばら肉・豚ロース肉をイメージした異なる大豆ミートを使用している。また、健康志向の女性などをターゲットに、茶碗1杯分(120g)のごはんに合わせた容量とした。
 
「AIRMEAT」シリーズは、畜種ごとに味や食感を再現した肉屋ならではの大豆ミート商品シリーズ。市販用冷食では既存3品に今回の2品を加え、計5品での展開となる。なお、シリーズ全体でパッケージを変更。食物繊維素材を添加した商品特徴を活かし、食物繊維摂取量を「レタス約4個分の食物繊維」などわかりやすい表記に変更する。また、植物由来のバイオマスインクを使用し、同社独自の環境マークも表示する。
 
〈米久加工事業、第1四半期は好調〉
玉井事業部長は、米久加工食品事業部の足元の業績にも触れた。今期第1四半期も、昨年に引き続きコロナ禍による家庭用の好調が継続。
 
主力のローストビーフ/ポークが回復したほか、骨なしスペアリブなど伸長し、家庭用・業務用ともに業績は前年を若干上回っているという。一方、既に原料肉相場や資材価格が上昇してきており、下期以降、厳しい環境になることも予測されるとした。
 
〈冷食日報2021年8月27日付〉