主食と主菜をバランス良く、大人のお子さまランチをイメージ/ニップン「よくばり」シリーズ

第51回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
1食完結型「よくばり」シリーズ(冷凍食品)は、主食と主菜をバランス良く食べられる1食完結型冷凍食品として開発し、2021年秋時点で、8品で展開している。

開発を開始した2015年秋当時、冷凍食品では大盛りパスタが人気だったが、「量だけでなく、おかずもしっかりと食べたい」といったニーズに対応し、大人のお子さまランチをイメージして、主食と主菜をバランス良く食べられる商品として開発。

環境に配慮し、無漂白木材パルプを使用したeco紙トレーを使用。凍結後の水分量の差異等により、料理ごとに電子レンジ加熱時間が異なる中、容器の仕切り形状(仕切りの角度、裏側の溝の深さ等)を工夫し、複数の料理が1度の調理・同一時間で最適な状態に仕上がるよう設計した「モールド容器」(原料パルプを水に溶かし、金型で漉き上げて乾燥させた紙成型品)を開発。温度計測と試食を繰り返し、食材の配置やソースの粘度等の配合を調整して、全体のバランスが最適となるよう調整している。

現在は、洋食メニューの「よくばりプレート」と、2018年発売の和食メニューの「よくばり御膳」の計8品で展開している。2020年度の売上げは、2015年度比で約10倍の規模に成長している。

〈食品産業新聞 2021年12月8日付より〉