2021年間冷食POS、販売金額は微減に 販売個数も若干減少、平均価格は前年並み
2021年1~12月の家庭用冷凍食品の販売金額(KSP-POS調べ)は、前年比1.9%減だった。2020年に新型コロナウイルスの感染拡大による「巣ごもり消費」で需要は急増しており、2021年は若干落ち込みが見られた。業界関係者によれば、「2021年は想定よりも落ち込みが少なく、堅調に推移した」と振り返る。調査対象の店舗数は895店。
販売金額はすべてのカテゴリーで前年を下回った。影響が小さかったのは、「調理冷食」と「冷凍ピザ・グラタン」だった。「冷凍麺」は、2020年にテレワークの浸透などで昼食としての利用が高まっており、2021年もその需要は見られたものの、在宅ワークの減少などで2020年ほどの伸びは見られなかった。
販売個数も全カテゴリーで前年割れとなった。一方で平均価格は、「調理冷食」と「冷凍ピザ・グラタン」、「冷凍農産」が前年を上回った。
なお、2021年12月は販売金額が前年同月比2.2%減となった。「調理冷食」と「冷凍麺」は前年を下回ったものの、他のカテゴリーは前年並みで推移した。販売個数は「冷凍米飯」がほぼ前年並みだったものの、他のカテゴリーは前年同月の個数を下回った。平均価格は全カテゴリーで前年並みか上回る推移となった。
2021年12月の冷凍食品POSデータ集計結果(KSP-POS調べ)
〈冷食日報2022年1月12日付〉