シマダヤ15年春夏冷食新商品、家庭用は国産野菜使用「野菜タンメン」投入

シマダヤは15年春夏の冷凍食品新商品として、家庭用1品、業務用5品を発売する。12日、東京・恵比寿の同社本社で家庭用チルド商品も含めた新商品発表会を開催した。

今回の新商品の目玉はなんといっても家庭用チルド商品「流水麺」から発売する調理麺シリーズとなる。小原伸之常務取締役マーケティング本部長は、開発方針について「本物本格、健康、簡便、時短即食という4つの要素を主軸としていかに価値ある商品を作れるか取り組んだ。その中で、重点商品と位置づける商品のブランドをいかに強化していくかという基本方針で価格訴求から価値訴求をテーマに商品開発をした」など述べた。

家庭用冷凍食品では、鍋調理の具付きめん「冷凍 野菜タンメン」(めん150g/希望本体価格420円)を3月1日、関東・甲信越・静岡・東北地域で発売する。

健康志向の高まりから、野菜を多く摂れるメニューへの関心が高まる中、5種類の国産野菜(キャベツ、にんじん、白菜、小松菜、玉ねぎ)をたっぷり105g使用。めんは国産小麦粉使用の平打ちめん、スープは同社が家庭用チルドで発売し、消費者の支持が高い3食タンメンのスープをベースにした、鶏ガラと香味野菜の旨みを活かした特製スープとし、ごまと香辛料が味を整えるスパイスも添付する。

業務用冷凍食品では、高付加価値商品「真打」ブランドの全体的な底上げをテーマに、同ブランドから3月2日、「国産小麦もちもちうどん<ミニダブル>」(250g×5食×4×2合)、「旬香麺 桜そば」「同 よもぎそば」(各200g×5食×4×2合)、「つけ麺専用極太中華めん270<ミニダブル>」(270g×5食×4×2合)の4品を発売する。

「国産小麦もちもちうどん」は、“もちもち食感”を追求した冷凍うどん。国産小麦を100%使用し、澱粉不使用でつきたての餅のような強い粘りがあるもちもち食感を実現した。

「旬香麺 桜そば」「同よもぎそば」は、家庭用チルドでも今春“旬香麺”シリーズとして同じく桜そば、よもぎそばを発売。家庭用チルドでは3カ月ごと、業務用冷食では6カ月ごとをめどに、継続して季節感ある商品を投入していく予定だという。業務用においては、外食店において季節のフェアメニューが単価・収益アップに貢献していることから、業務用冷凍そばでトップシェアを持つ同社の強みを活かし、旬を訴求する付加価値商品として発売。「業務用では珍しく、太平洋側を中心とした桜祭り関連、ドライブイン、ホテル、茶屋のような業態から予約注文をいただいている」(岡田賢二取締役業務用事業統括部長兼業務用営業本部長)という。季節を彩る鮮やかな色調と、ほのかな桜・よもぎの香りが特長。

「つけ麺専用極太中華めん」は、「全国ラーメンランキングの上位3店のうち2店がつけ麺店で、都内5,900店舗のラーメン店の49%がつけ麺を提供し、一過性のブームでなくすでにメニューとして定着している」(岡田取締役)ことから、専門展の風味・食感・見た目に特長のあるめんを再現したつけ麺専用の冷凍めん。ふすまなども使い、小麦の風味あふれる飴色の色調としたほか、めん重量は270gと、ボリューム面でも従来品と差別化した。

ほか、業務用冷凍めんでは冷製メニューに適した冷凍生パスタ「ゆであげ生パスタ 冷製1.3mmタイプ200<ミニダブル>」(200g×5食×4×2合)も発売する。