東洋水産、業務用でゆめちから100%のこだわり札幌風ラーメン

東洋水産の冷食販売実績は4~6月で2%ほど増と伸長した。冷凍麺は5%増だったが、家庭用の「ライスバーガー」が昨年大幅増のウラで伸び悩んだ。楠学執行役員低温食品本部本部長が本紙の取材に明らかにした。

冷凍の約8割を占める業務用は、今春リニューアルした経時変化が少ないデリカ用うどん・そば・ラーメンが好調に推移。今春の新商品「鉄板名人 ジューシーソース焼そば(太麺)」は、独自製法により、調理時にソースブロックが溶け、調理後冷凍したものよりも照りが出てジューシーに仕上がるのが強みで、それが評価され順調だという。

市販用は、特に「屋台一番」の大盛り焼そば・大盛り焼うどんが好調。「当社の市販冷凍はまだまだ間口が狭く、まずは新商品を投入するよりも間口を拡げたい。焼そばはチルド、即席麺で長年の実績があり、冷凍でも焼そばといえばマルちゃんとなるように育てていきたい」という。

今秋は9月1日、家庭用で新商品1品、リニューアル3品、業務用で新商品4品を発売する。

家庭用では、ライスバーガーで好評のB-1シリーズから、「上対馬とんちゃん」(120g)を発売する。長崎県対馬市のご当地グルメ「上対馬とんちゃん」をごはんでサンド。第7回B-1グランプリでシルバーグランプリを受賞した「対馬とんちゃん部隊」が監修する。

また、リニューアル品は「屋台一番焼うどん醤油味大盛り」(330g=写真)を、よりしなやかな食感の麺に改良するとともに、ソースはかつおだしの風味をアップさせた。また、パッケージに「国産野菜使用」と産地表示のロゴを新たに入れた。「ライスバーガー 焼肉」「同 牛カルビ」(各120g)は、甘味のトーンを調整することで、より丸大豆醤油の風味が際立つ味わいに仕上げた。

業務用では「冷凍麺の市場は価格競争が厳しく、原料・製法にこだわった付加価値商品を投入する」とし、北海道産の超強力粉「ゆめちから」を100%使用した「北海道育ちの小麦ゆめちから使用札幌風ラーメン200g」を発売。通常はゆめちから100%ではあまりにも固くなってしまうが、冷凍ではほどよく札幌ラーメンのコシの強さとごつごつ感を再現できたという。

また、あんかけ焼きそばに特化した中華あん「具っと便利!8種の中華あんかけ(醤油味)」「同 (海鮮塩味)」(各180g)を発売。8種の具材や餡にこだわり、あんかけ焼きそばに合う味付けとした。とろみを調整しておりあんかけラーメンとしても使用できる。また、必要な分だけ使える個食パックとした。

さらに、今春発売した焼そばの個食タイプ「鉄板名人 ジューシーソース焼そば(太麺)200g」を発売。ゼラチンのソースブロックを使用しジューシーな味わいに仕上げたソース焼そばで、だしを利かせた旨味のある甘口ソース味に仕上げた。豚肉・キャベツ・にんじん入り。(価格はすべてオープン価格)