冷食協「冷凍食品の日」イベント、ゲストに女優の石田ひかりさん

日本冷凍食品協会は15日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で冷凍食品PRイベントを開いた。シニア世代の夫婦を中心に200人を招待した。10月18日の「冷凍食品の日」を浸透させるとともに、トークイベントや試食会を通じて冷食の魅力を伝えた。

イベントのタイトルは「10月18日は冷凍食品の日 ~ココロにおいしい、冷凍食品~」。募集は、いずれか一方が50歳以上のペア100組とした。特に10月18日が誕生日、結婚記念日など記念日の応募者を優先的に招待した。

同協会ではシニアと男性を対象に普及・広報活動に注力しているが、今回のイベントにも多数のシニア男性が参加した。

イベント第1部ではゲストに女優の石田ひかりさんを招き、伊藤雅俊会長(味の素会長)とのトークセッションを行った。

石田さんは現在、12歳と10歳の娘を持ち、子育てと女優業を両立している。毎日5時起きで朝食と弁当を作るのが日課だという。当初は「私は本当にまじめで、冷凍食品を使うことに非常に抵抗があった」というが、今では毎回利用しているほどのヘビーユーザー。「(専業主婦だった)母のカラフルな弁当を手本に、なるべく10色そろえることを心掛けている」として、これまで作ってきた弁当の写真を公開。そのいずれにも冷食が入っていると紹介した。

伊藤会長も「我々のときはごはん(の割合)が7に対して、おかずが3だったが、今はそれが逆になっている。冷食をうまく使うことが長続きのコツだ」と応じた。

石田さんは弁当以外にも「パスタ、うどん、ピザ、フルーツなどを常備している」という。学校から帰宅した子どもがそれぞれ好きな軽食を取るのだという。

石田さんの冷食アレンジメニューとして「ボリューム満点ドライカレー」と「石田家のカツとじ煮」の2品が試食会で振る舞われた。ドライカレーはトークセッションの中で調理実演した。冷凍ハンバークを崩して、ドライカレーのひき肉の代わりに使うレシピ。

伊藤会長はイベント後「ハンバーグを崩して使うように、いろいろな方が自分の発明をもっているのだろう。それが広がっていくと良い。使われ方が広がれば、それが商品の値打ちになる」とした。

伊藤会長は冒頭あいさつで次のように述べた。「ご存知のとおり、冷食は生活の必需品となっている。ごはんや麺の主食のほか、主菜、副菜、そしてデザートまで多種多様に広がっている。当協会会員の約500社のメーカーにおいては、おいしさや調理の便利さを追求した新しい商品を開発している。

シニアの利用も増えているが、冷凍食品を使い始めてその価値に気付いて評価いただいているのだと思う。また業務用として外食、スーパーの惣菜、弁当などさまざまな場面で利用されている。

昨年の冷凍食品の消費量は270万t、これは1人当たり年間21㎏となる。さまざまところで召し上がっていることがわかると思う。

今回のイベントでは『ココロにおいしい、冷凍食品』をテーマにしている。冷凍食品を使うことで時間の余裕と心のゆとりができ、日々の生活に潤いをもたらすことができるのではないかということだ。

第1部で石田さんにはアレンジメニューを披露いただく、そして第2部の試食会ではここロイヤルパークホテルのシェフによる、家庭用・業務用冷食のアレンジメニューを提供する。一工夫することで、皆さんの冷食に対するイメージも大きく変わると思う。イベントを通して冷食の素晴らしさに触れてほしい。

私は冷食を“未来の食品”と言っている。あらゆる食シーンに提供でき、加えてよりおいしくなり続け、時代とともに変わっていく食のあり方にも食品だからだ」