味の素第2四半期、過去最高の営業益・経常益・純利益 冷食は458億円、業務用好調も家庭用弁当が苦戦

味の素は5日、2016年3月期第2四半期決算を発表した。連結売上高は5,898億4,800万円で前年同期比26.1%増と伸長、利益面では営業利益が480億8,100万円で68.2%増となるなど、営業利益、経常利益、親会社株主帰属当期純利益とも過去最高となった。米国の冷凍食品メーカーの買収や味の素ゼネラルフーヅ(AGF社)の連結子会社化が増収に寄与。利益面ではAGF社の寄与のほか、動物栄養や海外の調味料・加工食品事業が大幅増益となった。業績動向を踏まえ、今年8月27日に公表した通期業績予想を利益面で上方修正している。

セグメント別に見ると日本食品は売上高1,896億円で前年比508億円増、営業利益129億円で34億円増となった。AGF社の新規連結の影響が売上げ、利益の両面で大きかった。

日本の冷凍食品は売上高458億円で前年比1億円減、営業利益は13億円で2億円減少した。「業務用は主要カテゴリーが拡大したが、家庭用の弁当向け商品群の販売苦戦により全体で前年並みに推移した」としている。もっとも7~9月で見ると売上高は前年比2億円増、営業利益も2億円増と回復基調にある。

海外食品は売上高2,344億円で610億円増、営業利益は232億円で67億円増となった。調味料・加工食品の換算為替影響のほか、「味の素」や風味調味料の数量増、味の素ウィンザー社の新規連結、加工用うま味調味料などの貿易為替影響が反映した。

海外の冷凍食品は売上高520億円で435億円増、一方で営業利益は1億円にとどまった。

海外調味料・加工食品がリードしていた海外売上高だが、当期は味の素ウィンザー社が加わったことで、製品別売上高は「味の素」29%、「その他の調味料」27%、「冷凍食品」27%、「飲料」7%、「その他の加工食品」10%–となり、軸足が増えるかたちになった。

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