日本製粉の上期市販冷食は2ケタ近く増、パスタラインアップ充実が奏功
日本製粉の上期市販冷食販売実績は、2ケタ近い増加となった模様だ。同社担当者が本紙の取材に明らかにした。
市販冷食市場は、冷食合計で前年比1%増程度、冷凍パスタ市場は1%減程度と、価格改定があったことを考慮すると鈍い動きと見る。中でもsMが苦戦気味だった一方で、Dgs、CVs、Dsなどで冷食が伸び、同社の販売実績もけん引した。そうした中で「価格にシビアな動きが見られ、値段の高いものよりも大盛り、値ごろ感のあるものの動きがよい」とし、同社冷凍パスタ商品の中でも、今春、価格改定による値上げを見据えて、トレー入りながら値ごろ感のある新ブランドとして投入した「オーマイライトミール」が好調だという。
一方、今秋多くのフレーバーを刷新した主力「オーマイプレミアム」は、導入率がよく「完全回復とはいかないが、ダウントレンドを食い止めた」状況だという。中でも「彩々野菜」シリーズは引き続き好調を続けているという。
また、今秋大容量パスタ商品で従来のトレー入り「オーマイBig」に加え、トレーなしで値ごろ感がある「オーマイ大盛り」シリーズ4品を投入。小売企業の方針により選べるラインナップとしたことが、意図した通りの動きとなったそうだ。
個食米飯では、今秋「オーマイ具だくさんビビンバ」を投入。これまでの「ロコモコ」「ガパオライス」に加えラインナップが広がったことで導入が広がった。
同様に、今春より展開するワンプレートタイプ「オーマイよくばりプレート」は今秋「ミラノ風ドリア&鶏肉のトマト煮」を投入、ラインアップを計3品と増やし、プラスオンする形となっているという。また、同品は冷食としては高単価であり、単価アップを目指したい小売サイドの思惑にも合致しているようだ。
–全文は本紙にてお読みいただけます。