シマダヤ上期単体、「流水麺」過去最高更新で2%増収15%増益
シマダヤが13日、発表した16年3月期の上期概況によれば、単体での売上高は前年比2%増184.8億円、経常利益が15%増14.3億円と増収・増益となった。
単体では、「流水麺」素材商品が過去最高の売上高更新に加え、「流水麺」ブランドによる日配売場での調理型商品の本格投入により、増収・増益を確保した。
なお、連結では、安全・安心を保証するための投資による償却負担の増加とともに、不採算商品を整理したことにより、一部子会社の採算が悪化したため、増収・減益となったという。
営業本部別販売概況によれば、家庭用営業本部の家庭用チルドめんの売上高は前年比プラスで着地。「流水麺」ブランドのそば・うどん・そうめんが前年比3%増と好調に推移したことに加え、日配売場へ本格投入した調理型商品8品が貢献した結果、「流水麺」ブランドは9%増となり、前年に引き続き過去最高の売上高を更新した。
また、健康訴求を強化した「本うどん」が26%増など、セミLLうどんルイが10%増、独自製法でつくりあげた2食タイプの「もみ打ち」生冷し中華が14%増など貢献し、チルドめん全体でプラスとなった。
家庭用の冷凍めんは、全体で販売食数・売上高とも前年比マイナス。独自製法の「手延べ勝り」うどんが前年比256%と2.5倍超に増加したものの、ボリューム商品の稲庭風細うどんが12%減、北海道幌加内産そば使用石臼挽きそばが33%減とマイナスで、全体に影響した。
業務用営業本部の業務用冷凍めんは、販売食数・売上高とも前年比プラス。大口ユーザーを新規に獲得したことにより、基幹商品である「真打」シリーズが11%増、「太鼓判」シリーズが13%増と伸長。また、北海道産そば使用石臼挽きそばも⑱%増となり、全体を押し上げた。
海外も、販売食数・売上高とも前年比プラス。主力の輸出用稲庭風うどんは9%増と好調に推移した。