尾家産業、第2四半期は増収増益、ヘルスケアフード34%増
【大阪発】尾家産業は16日、大阪市の本社で16年3月期の第2四半期業績会見を行った。売上高は前年比12.8%増の427億9,600万円、営業利益13.9%増の2億8,900万円、経常利益14.7%増の3億2,600万円と増収増益となった。重点分野のヘルスケアフードは前年比34%増の47億5,000万円と大きく伸長した。辻野薫常務営業本部長(=写真)は「ヘルスケアフードが通期予算83億円を上回る96億円ペースで推移しており、当面の目標である100億円圏内に入った」と強調した。
ヘルスケアフードの伸長と好調な大手チェーンなどの上位取引先の売上拡大が増収に寄与した。辻野常務は「売り上げの53%を占める上位100社の売り上げが19%伸びた。上位100社が約48億円増収、下位100社が約12億円減収となり、差し引き約36億円の純増となった」とした。
ビアガーデンの売り上げは夏季を通して18%増加したが、9月は6%のマイナスとなった。インバウンド効果については、「ホテルの稼働率がよく、朝食の売上が好調。周辺の居酒屋も好調」とした。下期の足元の状況は売上高は10月12%増、11月10~11%増で推移した。
上期の増益は、「チェーン店の価格改定がようやく進み、前年30%だった価格改定率が、上期は50%台となった。単独店は60%強と前年より10ポイントアップした」と値上げを要因の一つに挙げた。一方、粗利率は大口の取引拡大と値上げが十分でないことから0.3ポイント下回る15.2%となった。粗利率ダウンも、販管費率が0.4ポイント低下したことから増益に。
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