上期業務用冷食は4%増280億円、通期3%増見込み、大幅増益に/マルハニチロ大西業務用食品部長
マルハニチロの15年度上期(4~9月)の業務用冷凍食品の売上高(単体)は前期比4%増280億円となった。営業利益は大幅増。通期の着地は「下期の売上伸長が2~3%増、通期3%増の見通し。利益は大幅増を見込んでいる」(大西宏昭冷凍食品ユニット業務用食品部長)。
大西部長は上期の業績について「前期はアクリ事業による業務用へのマイナス影響に対し今期はアクリ分が上乗せとなり、また、円安対応した今春の値上げ(約15%)の効果と合わせ売上げは予算比4%増、利益も予算を超えた」としている。上期のマーケットと同社の動向については、「大手FFと居酒屋以外の外食市場は好調、当社も伸長した。惣菜はsMが好調、GMsは1%増だが、当社は値上げ浸透の遅れ、取引減もあり厳しく、給食も市場同様厳しかった。生協無店舗販売のマーケットは1%増だが、当社は順調。コンビニレジ回りは厳しかった」。
商品面では「自社重点工場に絞った取り組みを進めた」。麺類と米飯類の大江工場の中華麺は13%増、米飯類は10%減。焼そばが昨年より天候の良かったビアガーデン等の需要で好調。ヤヨイサンフーズの長岡工場等の春巻は2%増、群馬工場のホットケーキ、ピザはほぼ販売分が伸びに繋がった。夕張工場のカマンベールチーズフライも順調。宇都宮工場のマグロ製品は1%減。
重点商品以外の輸入品はイカ加工品がコンビニでやや減、他ルートで伸長した。エビ加工品は数量ベースで20~30%減だが、単価が20%アップし金額はやや減。骨なし魚は横ばい、自然解凍和惣菜はやや増加した。
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