15年度上期の国内事業458億円、7~9月好転、海外事業520億円-味の素冷凍食品吉峯社長

味の素冷凍食品は8日、年末記者会見を行った。吉峯英虎社長、日比聡取締役専務執行役員、後藤隆之取締役専務執行役員が説明した。

吉峯社長は上期の状況、今後の展開方向について大要次のように語った。

「上期国内事業の売上高は前期比横ばいの458億円、家庭用は減収、業務用は堅調。家庭用は弁当市場が縮小し苦戦したが、ギョーザ、若鶏から揚げが順調。業務用は3年前まで円高を背景に海外事業を進めたが、円安になり国内の餃子、タイのチキン加工品のコアに集中、デザートも順調だった。海外事業は520億円。これも120円水準の為替換算で海外事業が国内をやや上回るが、バランスは取れている。米国だけでなく欧州も二桁成長し順調。

営業利益は国内が13億円と苦戦し減益。これは原料高、円安で4~6月厳しく家庭用が苦戦した。7~9月は前年をクリアし、これが下期に継続している。

足元の業績は前年を上回り、家庭用は『ザ・チャーハン』が牽引し好調。業務用も上期を上回るレベルで下期増収。海外も増収。通期の売上高は国内事業が増収、海外事業は大幅増収。昨年はウィンザー社がないので直接の比較はできないが今期も順調な推移だ。通期の営業利益は為替と原材料の状況は厳しいが、7~9月がプラスになったように下期もプラスとなり、国内の営業利益は前年を上回り、増収増益の見通し。海外は買収費用などがあるが、当初の見通しより改善。その費用の処理が終了した後は期待できる事業数値になる」。

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