食品事業は上期売上げ8.8%増、営業利益66.1%増-日水大木常務

日本水産の大木伸介取締役常務執行役員食品事業執行は11日行われた年末記者会見で、食品事業の概況や16年度事業の方向性などについて説明した。

「食品事業は連結ベースで15年度上期は売上高8.8%増、営業利益66.1%増と順調。年間では売上高2,995億円、営業利益68億円が見込まれる。

上期の日水単体の食品部門の売上高は4%増1,098億円、営業利益は8億円増益の16億円。4~11月の実績は家庭用冷食が2%増312億円、業務用食品2%増314億円、チルド事業を含めた食品部門計は4%増1,472億円。

また、上期のコストアップ要因はすり身高騰5.5億円、為替14.5億円の計20億円、これを値上げと売上増でカバーした。下期のコストアップ要因は前年比で6億円(上期比2億円)、為替9.5億円(4億円)があるが、上期の利益が通期をカバーし、予算を達成する見通しだ。

16年度の食品事業の方向性は、『変化に対応しメーカーとしての成長を実現する』。成長のために何を進めるのか。商品に重点を置き、主要アイテムのブラッシュアップと差別化、№1商材に磨きをかける(おにぎりとクリームコロッケ、自然解凍品)、機能性表示食品の新市場開拓、新商品の開拓・オリジナル技術の活用、新しい顧客の獲得(海外販売・新規チャネル)。また、増力による収益の確保、低収益アイテムの改善により収益拡大・改善を図る。チャイナリスクの分散、為替変動・物流費・原材料高騰に対応したコスト削減策を図る。商品価値を高め、新しくチャレンジを推進することが16年度基本課題である」。

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