15年の冷凍果実輸入量は7.1%減7.3万t、金額は3.9%増

財務省がこのほど発表した2015年1~12月の冷凍果実輸入高は数量で前年比7.1%減の7万3,442tと09年以来6年ぶりに前年を下回った。一方、金額ベースでは3.9%増272億8,887万円と前年を上回り、1㎏当たりの平均単価は371.6円と前年比11.9%高と大幅に上昇した。中国産は9.5%減と昨年に引き続き大幅減の2万1,685t、4年連続のマイナスとなった。冷凍果実全体の中国産シェアは前年比0.8ポイント下落で3割を割り込み、29.5%。

品目別で見ると、無加糖ストロベリーが4.3%増と引き続き伸長した。無加糖ベリーを抑えて2年連続で輸入数量トップとなった。トップシェアの中国産は3.2%減と再びマイナスに転じた一方、エジプトが42.0%増と伸長基調が続いた。モロッコも8倍弱に急増。チリは4割減と大幅減に転じたが、ペルーが12.7%増と伸長した。平均単価は256.8円で12.8%上昇した。

無加糖ベリーは4.2%減で1万5,746tと2年連続で前年比マイナスとなった。トップシェアのカナダ産は1.6%増と前年の大幅減からは若干のプラスだが、米国産は8.6%減と2年ぶりのマイナスだった。前年伸長したチリとスウェーデンも大幅に減少した。平均単価は477.7円で前年より9.8%上昇した。

加糖ストロベリーは11.8%減の1万1,430t。中国産は3.9%減と引き続きマイナス基調だが、他国の大幅減によってシェアは5.5ポイント拡大し66.4%となった。2位の米国産は31.5%減、チリは14.8%減となった。平均単価は280.4円で12.8%上昇した。

無加糖パパイヤ・マンゴーは6.4%減の9,744tと前年大幅増の反動もありマイナスに転じた。トップシェアのペルー産は6.5%増4,059tと堅調だが、タイが25.8%減と大幅減に転じた。前年2倍増のベトナムは微減、台湾は45.8%減。フィリピンが25.2%増と伸長した。単価は473.5円で34.3%増と高騰した。

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