ピザ協議会の定時総会・講演会に75人が参集

ピザ協議会は18日、東京・高輪の日立金属和彊館で平成28年度定時総会、講演会および懇親会を開催し、正会員・賛助会員企業等から75人が参加した。

総会では、決算・予算、事業報告・計画等が全会一致で承認された。また、役員改選が実施されたが、大河原愛子会長(ジェーシー・コムサ会長)、三上健二副会長(トロナジャパン営業本部第1営業部首都圏支店長)ほか、6人の理事・幹事がいずれも再選された。

講演会は、農林水産省の櫻庭英悦食料産業局長が「TPPと食品産業について」と題して実施。TPPの総論のみでなく、主なピザ関係品目についての各論も交えた。

懇親会であいさつした大河原会長(=写真)は「当協議会の市場調査では、残念ながら2012年、13年は若干のマイナスだったが、14年は0.6%増と前年を上回り、2,605億円の市場規模となった(合計推定末端売上高)。これは50年にわたり業界の皆が大変な努力と思いを込めて作り上げたものだ。一方、米国のピザ市場は5兆円で、人口も3倍いるがピザ市場は20倍にもおよぶ。このことから、まだまだ日本でもピザ市場を伸ばせると確信している。また、世界の冷凍ピザ市場は1兆4,000億円と言われ、調理冷凍食品の10%を占めている。うち49%はヨーロッパ、38%が米国、残りが他の国々となっているが、中でもアジアが最も急成長しており、日本はその2割を占める。TPPで関税が下がれば、さまざまな国から輸入されることになる一方、我々にとっても輸出のチャンスとなる。生き残るためには他と違うことをせねばならず、イノベイション、クリエイティビティを発揮し、より面白い、よりおいしい、より安全なピザを作るべきだ。キーワードとして▽ヘルシー▽フレッシュ▽オーガニック▽ストーンベイク▽トランスファットフリー▽グルテンフリー–といったことを考えて、良いピザを作り、絶対に輸入品に負けないようにせねばならない。たとえばドイツのDr. Oetkerのピザはシンガポール、香港、インドネシア、中国のスーパーでも見かけ、どんどん入り込んでいる。日本にはそれよりレベルの高いイタリアのピザが入ってきている。本当に今から開発し、頑張らないと遅くなる。数年後にTPPが実現し、グローバルな舞台で競争することになるので、是非力を合わせて、日本のおいしいピザの市場を伸ばしたい」など述べた。

–全文は本紙にてお読みいただけます。