【小売インタビュー②】イズミヤ・15年度は値上げで成果

<イズミヤ・食品事業部グロサリー商品統括部日配部高田一輝バイヤー>

–15年度の進捗は

4月~1月の累計では、全店ベースで99%と前年には届かず、計画も下回った。カテゴリー別では、凍菜は8%増、スナック類は1%増、米飯類は7%増、麺類は3%増だが、調理品は7%減、100均は8%減という推移である。

凍菜は青果の相場高の影響もあり、この部門には氷も入れており、夏場の猛暑で好調だったことも寄与している。調理品では、上期販促を強化したことで、弁当類は5~6%減に止まっていたが、下期から10%減と落ち込み、中華や夕食・おかず系は上期4~5%増に対して、直近では前年を超す推移となっている。

スナック類では、この分類のパスタが一昨年12月の落ち込みから回復し、この1月などは30%増となった。ただ粉モノ・グラタンなどの伸びはなく、横ばいの状況。米飯類は、下期から好調に維持しており、とくに11月~12月はクリスマスなどで炒飯や海老ピラフなど売込みをかけたことで、異常値をたたき出した。麺類は具付きの1食完結型の商品が堅調な伸びを見せたが、5食入りの玉麺はほぼ前年並に止まっている。

–取り組んだ施策と反省点は

従来のスナック・調理品というカテゴリーを細分化し、食シーンの提案をしながら、sKUも増やし新たな売場作りにチャレンジした。パスタなどワンプレートで開けたらすぐ食べられる即食系のコーナー化を進めたり、野菜とフルーツで朝食提案をしたり、さらに下期には中華系や冷凍パンを絡め夕食、酒に合うコーナー展開に取り組んだが、売場で表現しきれず、実売には繋がらなかった。

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