2016年上半期の凍菜輸入動向、2年連続減少、円高で単価下落

2016年上半期の冷凍野菜の輸入数量は円高へ転換したもののほぼ前年並みに推移した。金額ベースでは大幅に下落している。主要品目すべての単価が前年を下回った。国別で見ると最大の供給国である中国産はその抵抗感が払しょくされず、現地生産コストの上昇が指摘されるなかにあって、増加に転じた。米国もプラスに転じている。チャイナプラスワンや北米の代替地として昨年躍進したベトナム、ベルギーは伸び悩んだ。

財務省が7月28日発表した16年上半期(1~6月)の輸入通関実績によると、冷凍野菜輸入量は前年比0.6%減の45万3,724tとなった。2年連続で前年比マイナスとなった。金額ベースでは9.7%減の839億9,734万円と大幅減に転じた。1kg当たり平均単価は185.1円と大幅上昇が続いた前年よりも9.2%下落している。

品目別に見ると、最大品目のポテトは前年を4.3%下回り17万1,804tとなった。キロ単価は136.5円と前年より9.3%下落している。

米国産が2.1%増と前年の大幅から若干回復した。前年2位だったカナダは前年の3割増から一転して半減。躍進を続けていたベルギーは13.1%減と急ブレーキがかかった。オランダは16.5%増と引き続き大幅となった。欧州ではドイツが36.9%増と伸ばしている。

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