マルハニチロ「麺魚 鯛だしらーめん」発売、有名店コラボラーメン“あじわいのれん”第2弾、主食と惣菜の強化も/2023年秋季新商品・家庭用冷食
マルハニチロは7月13日、2023年秋季の新商品33品・リニューアル品7品を発表した。
7月13日には、東京・豊海町の東京開発センターで新商品発表会を開いた。家庭用冷凍食品では新商品9品・リニューアル品3品を9月1日(1品除く)全国で発売する。新商品の内訳は麺1品、食卓惣菜3品、米飯2品、グラタン・ドリア2品、弁当品1品と幅広く揃えた。
家庭用加工食品の開発背景や商品概要について、若宮靖史常務執行役員加工食品ユニット長、谷和憲開発部長が説明した。
現在、多くのモノやサービスの値上げに伴い、消費者の行動が変容。食品支出も実質ベースでは前年同月比で減少が続いている中で、生活者は簡便調理ニーズ、健康ニーズなど、多様なニーズに対する商品価値を見極めながら賢く買い物をしている状況にある。そうした環境下、選んでもらえる価値を提供できるよう、個食への対応と、健康への取り組みの2つをテーマに商品を開発した。
家庭用冷凍食品では、麺・米飯といった主食と、食卓惣菜を強化カテゴリーとして新商品を投入する。同社調べでは、冷凍食品のカテゴリー購入金額は、2014年度と2022年度の比較で、惣菜類が140%、麺類が135%と伸長著しいという。中でも冷凍ラーメン+焼そば市場は同期間に184%と伸長。
マルハニチロは新中華街シリーズ商品の拡充と有名店コラボレーション商品第1弾「えびそば一幻 あじわいえびみそ」の新規開拓もあり、2022年度は前年比126%、14年度比133%と伸長し、同カテゴリーで市場シェア2位につけているという。
その麺カテゴリーでは、魚介系ラーメン有名店とのコラボレーション商品第2弾として「あじわいのれん 麺魚 鯛だしらーめん」(333g)を発売。東京・錦糸町の有名ラーメン店「麺魚」とコラボレーションし、同店の人気No.1メニュー「真鯛らーめん」を再現した。真鯛の中骨を煮出して鯛の旨みを凝縮し、香ばしさがクセになる味わいが特徴の特製スープに仕上げた。麺は全粒粉入りで香りの強い自家製麺を使用、お店特有の食感を再現した。チャーシュー、小松菜に加え、炙った白身魚(ホキ)をトッピングしている。
2022年秋に発売した「えびそば一幻 あじわいえびみそ」と合わせ、「あじわいのれん」シリーズとして展開する。調理方法は電子レンジ・電子レンジと鍋、生産工場はマルハニチロ九州。
食卓惣菜では、2022年の広島工場の火災で販売休止していたしゅうまい類の中から、「新中華街あら挽き肉しゅうまい」(12個192g)を7月1日、新商品として販売再開した。赤坂璃宮・譚オーナーシェフ監修で、あら挽き豚肉のジューシーでコクのある旨みと、玉ねぎの甘味が特徴の本格肉しゅうまい。肉は挽き目と練り加減に、皮は独自製法でなめらかな食感になるよう配合と製法に、こだわった。なお、一時休売していたにもかかわらず、ここまで配荷は非常に好調だという。調理方法は電子レンジ・蒸し器、生産工場は国内協力工場。
他、新商品は次の通り。
▽おかずプレート ロールキャベツ(140g)=「おかずプレート」シリーズの一品。チーズデミソースをかけたロールキャベツ、副菜はほうれん草のバター炒めとジャーマンポテト。調理方法は電子レンジ、生産工場は海外協力工場。
▽おかずプレート みぞれ煮風チキンカツ(140g)=「おかずプレート」シリーズの一品。みぞれ煮風チキンカツ、副菜はさつまいもの糖蜜あえといんげんのごまあえ。調理方法は電子レンジ、生産工場は海外協力工場。
▽WILDish 牛カルビ焼肉ごはん(240g)=「この袋が皿になる!」がコンセプトの「WILDish」シリーズ新商品。牛カルビ肉とにんにくの芽を使用した食欲そそる焼肉ごはん。調理方法は電子レンジ、生産工場は大江工場。
▽WILDish ドライカレー(250g)=「WILDish」シリーズ新商品。豚肉、赤ピーマンなど5種の具材を加え、20種類のスパイスが効いた本格ドライカレー。調理方法は電子レンジ、生産工場は国内協力工場。
▽揚げなす入りボロネーゼ風グラタン(250g)=大豆ミートや豆乳などの植物性原料を使用し、からだを気遣う人に向けたグラタン。電子レンジ、生産工場は群馬工場。
▽グリル野菜のカレードリア(250g)=大豆ミートや豆乳などの植物性原料を使用し、からだを気遣う人に向けたカレードリア。電子レンジ、生産工場は群馬工場。
▽スタミナメンチ!(5個118g)=肉だねをにんにく醤油でしっかり下味をつけて揚げたメンチカツ。調理方法は電子レンジ、生産工場は新石巻工場。
〈冷食日報2023年7月14日付〉