ニッスイ「わが家の麺自慢 国産野菜の濃厚味噌ラーメン」発売、厚みがありコク深いスープを実現/2023年秋冬家庭用冷食新商品・リニューアル品
ニッスイは7月19日、食品事業の2023年秋・冬新商品41品・リニューアル品26品の計67品を発表した。
冷食以外も含めた全体の開発コンセプトを「お客様の多様化するニーズに寄り添い、食でWellness Life の実現に貢献します」とし、「Healthy」「Smart & Quick」「Satisfaction」をテーマにした商品を提供する。
家庭用冷凍食品では、新商品7品・リニューアル品12品の計19品を9月1日(一部除く)、全国で発売する。新商品7品の内訳は麺類1品、ワンプレート1品、米飯(おにぎり)1品、食卓惣菜1品、弁当品1品、幼児食(ニコパク)2品。7月19日に東京・白金の八芳園で新商品発表会を開催した。
家庭用冷凍食品の開発背景などについては、熊谷賢一家庭用食品部長が説明した。過去5年のカテゴリー別市場推移は、弁当が伸び悩む一方、惣菜が大きく伸長。一方、冷食購入率はコロナ収束後も変わらないが、1人当たり購入回数はやや減少傾向にあるという。
そうした中、全体コンセプトの「お客様の多様化するニーズに寄り添い、食でWellness Lifeの実現に貢献します」のもと、健康志向の高まり=Healthy、節約志向・生活防衛意識=Smart & Quick、生活スタイルとニーズの多様化=Satisfactionをテーマにした商品を提供し、健やかな生活とサステナブルな未来の実現に貢献するとした。
新商品として、麺類では「わが家の麺自慢 国産野菜の濃厚味噌ラーメン」(345g)を発売する。
ニッスイでは、「わが家の麺自慢」シリーズのブランド価値訴求の強化を目指し、商品ラインナップを拡張し、幅広いユーザーの利用拡大を図る。その方針のもと、電子レンジのみで調理できる汁なし麺カテゴリでは、2023年春の「ニンニクマシマシ豚まぜそば」に加え2023年7月「シビ辛 辛味噌まぜそば」を期中発売しており、取り込めていない簡便調理志向のエントリーユーザー獲得を目指す。
加えて「ちゃんぽん」「タンメン」「長崎風皿うどん」に続く具材感を特徴とした新商品を発売し、バラエティ化で新規ユーザー獲得を目指す。ブランドロゴには、最大特徴である「具だくさん」が伝わるショルダーコピーを追加する。
今回の新商品「わが家の麺自慢 国産野菜の濃厚味噌ラーメン」は、冷凍具付き麺のユーザーは味にこだわりを持つ「本格こだわり層」が多いというクラスター分析から、野菜がたっぷり採れる味噌ラーメンとして開発。
特徴の異なる3種の味噌、白味噌・麦味噌・焙煎味噌と、独自製法のコク味UP・香りUP製法により、味に厚みがありコク深いスープを実現。具材は豚肉ときくらげ、直火で炒めた5種の国産野菜(キャベツ・ほうれん草にんじん・もやし・たまねぎ)を、1/3日分使用した。麺は北海道産小麦「ゆめちから」をブレンドし、自然な風味と弾力の自家製麺を使用する。調理方法は電子レンジ・鍋、生産工場は姫路総合工場・モガミフーズの2工場。
ワンプレート「まんぞくプレート」シリーズからは「ふっくらごはんと四川風麻婆豆腐」(330g)を発売。中華メニューを加え4品体制とすることで、売場での面での訴求を強化する。
「まんぞくプレート」シリーズは、他社ワンプレート品に比べて男性購入者が多いことから、男性に人気の麻婆豆腐をラインナップに加え、売場での定着を目指した。若手料理人コミュニティCLUB RED の井上和豊シェフ監修で、花椒の辛みと旨みが引き立つ本格的な味わいに仕上げ、コシヒカリブレンド米を高火力で釜炊きしたふっくらおいしい白ごはんと合わせた。調理方法は電子レンジ、生産工場は千葉県協力工場(船橋デリカサービス)。
トレーには、白飯とおかずが混ざらないよう、仕切りを入れたトレーを採用。既存品「ふっくらごはんとチキン南蛮」「ふっくらごはんと豚肉生姜焼き」「ふっくらごはんとデミグラスハンバーグ」も同様のトレーを採用し、中身もリニューアルして価値訴求を強化する。
米飯では「食物繊維入り えだまめ昆布おにぎり」(6個300g)を発売。ニッスイでは以前にも「もち麦が入った!枝豆こんぶおにぎり」を発売していたが、そのユーザーは他の冷凍おにぎりに比べ女性比率が高く、単身女性の利用が多いという。また、クラスター別では「おしゃれヘルシー層」「本格こだわり層」に指示されているという。
ニッスイの調査では、「おしゃれヘルシー層」の健康意識は食物繊維の摂取意向が高いことから、朝食で手軽に食物繊維をとりたいニーズに対応。1個(50g)当たり2g の食物繊維とし、商品名・パッケージでも訴求する。調理方法は電子レンジ、生産工場はハチカン。
〈冷食日報2023年7月21日付〉