デルソーレ、高級冷凍ピザ「HOKKAIDO PIZZA」発売、マルゲリータ・フォルマッジ・粗挽きソーセージ・バジルピザ、北海道・八雲町の食材をふんだんに使用
デルソーレは10月4日、同社史上最高級の冷凍ピザ「HOKKAIDO PIZZA」4品を発売した。
創立60周年を記念した新商品第2弾。同社ECショップを中心に高級スーパー、百貨店などで販売する。10月3日には、東京・大崎のデルソーレアンテナショップでもあるレストラン「グリルハーベスター大崎」で報道向けの新商品試食会を開いた。
デルソーレは創立60周年を迎えるにあたり2023年3月、600円前後の価格帯で、自宅で手軽に贅沢な食事を楽しめる「THE PIZZA」2品を発売していた。今回、創立60周年を記念した第2弾の新商品として、「HOKKAIDOPIZZA」の「北海道産チーズの贅沢マルゲリータ」(平均350g/1620円、価格は以下税込)、「厳選北海道産チーズのフォルマッジ」(平均322g/1620円)、「八雲産豚のサルシッチャと粗びきソーセージのピザ」(平均390g/1782円)、「噴火湾産ベビーホタテとホエー豚ベーコンのバジルピザ」(平均342g/1620円)の4品を発売した。
生地やトッピングに北海道産の食材をふんだんに使用し、北海道八雲町のハーベスター八雲内に新設した専門工房で1枚1枚手作りし、瞬間冷凍することにより、ピッツェリアで提供しているような本格的な味を自宅で手軽に楽しむことができる。
「ハーベスター八雲」は、デルソーレがおいしさの原点を研究するとともに、“農”を通じて自然にふれる喜びを体験できる場として1988年9月に設立。デルソーレの企業ロゴの原風景にもなっているという。「HOKKAIDO PIZZA」は、ハーベスター八雲内に2023年7月新設した専門の工房「八雲ピザ工房」で、1枚1枚手作りしている。小規模な工房ではあるが、工場と同等レベルの品質体制で運用しているという。
生地は約20年間もの構想と技術を駆使して開発。小麦粉、酵母、天然塩、水のみのシンプルな原材料を厳選し、素材の良さを引き出すことで最上級の生地に仕上げた。小麦粉は20種類の中から厳選した北海道産小麦粉を100%使用。酵母も小麦粉の個性を活かせる北海道産の酵母を選定した。
また、通常の工場で生産する商品は高温・短時間で発酵させるが、本品は低温で長時間をかけて発酵させることで旨味を引き出し、さらに生地を1枚ずつ手伸ばしし、しっかりした小麦の風味・甘み・香りが感じられるように仕上げた。
トッピングは八雲町をはじめ北海道の食材をふんだんに使用し、ボリューム感も追求した。サルシッチャのピザにトッピングしている八雲豚ソーセージや、噴火湾産ベビーホタテをはじめ、八雲町の地元店舗と連携して採用。その他、チーズや生クリーム、マスカルポーネなど北海道産のものを使用。これらは、ハーベスター八雲が長年築いてきた八雲町との結びつきにより実現したという。
〈60周年を機に原点回帰、ライフスタイルの変化に合わせ冷凍ピザ強化〉
デルソーレでは長年、チルドピザで成長を遂げてきたが、60周年を機に原点回帰し、消費者のライフスタイルの変化にも合わせ、冷凍ピザのラインナップを拡充し、ポートフォリオ戦略を強化する方針だという。
冷凍ピザでは、600円前後の「THE PIZZA」、既存品で900円前後の「スモーク薫るマルゲリータ」「トリュフ香る4種のチーズピザ」の上のフラッグシップ商品として今回の「HOKKAIDOPIZZA」を位置づける。
あいさつした大河原泰社長は「当社は60周年を迎えたが、60年前、前会長の大河原愛子が日本で初めて冷凍ピザを販売した。当時日本にはオーブンもトースターもほとんどなく、また冷凍食品に対する理解もなく、その中で前会長がフライパンでピザを焼く方法を説明しながら販売し、かなり苦労したと聞いている。この60年を経て消費者の皆様の冷凍食品への理解も深まり、ライフスタイルも変化した。当社はこの間、チルドピザを中心に取り組んできたが、60周年を迎えるに当たり、原点回帰ということで冷凍ピザに取り組んでいく」など話した。
〈冷食日報2023年10月5日付〉