イオンモール「自由が丘・デュ・アオーネ」オープンへ、スーパーは「ピーコックストア」再出店、冷凍食品は簡便性など訴求

イオンモール「自由が丘・デュ・アオーネ」内ピーコックストア・冷凍食品コーナー
イオンモール「自由が丘・デュ・アオーネ」内ピーコックストア・冷凍食品コーナー

イオンモールは新たな商業施設「JIYUGAOKA de aone(自由が丘・デュ・アオーネ)」(東京都目黒区)を、10月20日にオープンする。

敷地面積約3500平方メートル、地下2階・地上4階建て、駐車台数49台。既存のモールとは異なる業態で、約1,000平方メートルの緑豊かなテラスを配置するほか、新業態6店舗を含む専門店26店舗を導入する。街の特性に合わせて、質の高い商品をそろえた店舗が多く入居している。

イオンモール「自由が丘・デュ・アオーネ」
イオンモール「自由が丘・デュ・アオーネ」

また、スーパーは同じ場所で約52年間営業してきた「ピーコックストア」が再出店する。冷凍食品は、プライベートブランド(PB)商品など値ごろな商品を充実させると共に、飲食店が手掛ける冷凍食品や、ワントレー商品といった簡便性の高い商品、珍しいスイーツなどをそろえている。

「自由が丘・デュ・アオーネ」は、東急東横線及び東急大井町線「自由が丘駅」から西へ約160mの場所に位置する。黒柳徹子さんのベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の舞台となったトモエ学園の跡地でもある。自由が丘駅や住宅地からも散歩ついでに入れるよう動線を配置したという。

専門店は26店舗が入居している。飲食店は、「椿屋珈琲店」や「サンマルクカフェ」の新業態や、京都で人気のパン屋「GRANDIR」、季節ごとに提供するメニューが変わるフルーツ関連の店「一果房」などがある。

3階部分には台湾点心「鼎泰豊」などの3つの飲食店が入居(12月頃から各店順次オープン)しているほか、地域の人々が集う場所として1,000平方メートルの緑あふれるテラスを配置した。ヨガや食物販マルシェ、小さい子どもも楽しめるワークショップなど、1年を通して様々な体験型交流イベントの開催を予定している。

地下には「ピーコックストア」がある。生鮮品やオーガニック、低糖質などの食品を豊富にそろえた。約250種のオーガニックワインをそろえたほか、夕方には出来立てのピザなども販売する。店舗フロア中央にはコミュニティスペースを設置し、健康イベントや食育セミナー、食材の持つ力や新たな調理法を提案する試食会、産地直送フェアなどの開催も計画している。

冷凍食品は同店の中でもトップクラスの品ぞろえで、約600品目(アイスを含む)をそろえる。

担当者は「近隣に住んでいる方の中には以前のピーコックを覚えてくださる方もいる。そうした方に向けて、冷凍食品は質と求めやすい価格の商品の両面で訴求する」と話す。

冷凍食品に求められるニーズを、簡便性・リーズナブル・珍しいモノの3点と捉え、簡便性の高い商品としてワントレーの冷凍食品を充実させた。冷凍宅配弁当「三ツ星ファーム」(イングリウッド)や、イオンのPB「トップバリュ」のワントレー商品などをそろえている。リーズナブルなものとして、PB 商品は約100品目を導入している。「トップバリュ」に加えて、イオンベーカリーが運営するパン屋「カンテボーレ」の冷凍パンも置いている。

珍しい商品は、東京・恵比寿に本店がある和風アイスの専門店「ジャパニーズアイス櫻花(おうか)」のアイスを充実させているほか、イタリアから輸入したピザ、人気飲食店の冷凍食品などを置いている。

担当者は「動向を見ながら適宜品ぞろえを変更し、地域から愛される店になれれば」と語った。

〈冷食日報2023年10月17日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

創刊:
昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
体裁:
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