「速筋タンパク」によるスケソウダラタンパク質訴求/ニッスイ【食品産業技術功労賞】
健康志向の高まりでタンパク質摂取が注目される中、ニッスイでは良質なタンパク質を持つスケソウダラにフォーカスし、2020年春から「速筋タンパク」商品群を提案。「タンパク質も選ぶ時代」をキーワードに、ちくわやフィッシュソーセージといった歴史ある商品カテゴリーも含め、新たな価値訴求を行っている。
「速筋タンパク」とは、スケソウダラの俊敏な動きの源となる瞬発力を発揮する「速筋」のタンパク質を指す。
同社などの研究では、白身魚であるスケソウダラの「速筋タンパク」は、タンパク質の質(体へ利用される割合)が高く、一般的に良質なタンパク質と言われる「鶏卵」と同等以上に良質であることが確認されている。
ニッスイでは、1食分で「速筋タンパク」が4.5g以上摂れる商品にマークを付けてシリーズ展開。ちくわやフィッシュソーセージといった家庭用商品のみならず、白身魚フライなどの業務用冷凍食品も含め全17品で商品展開している。
この『「速筋タンパク」によるスケソウダラタンパク質訴求』は、第53回 食品産業技術功労賞「マーケティング部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉