味の素冷凍食品、ギョーザのフライパンからの剥離性を改善、新商品は「若鶏もも焼き」 シニア層も手軽に楽しめる商品として提案
味の素冷凍食品は9日、春季家庭用新製品・リニューアル品を発表した。フライパンからの剥離性を改善して「ギョーザ」の調理性を向上したほか、おうちで外食品質を楽しめる「ザ★」シリーズの全面刷新を行う。新商品「若鶏もも焼き」は、シニア層も手軽に楽しく喫食できる商品として提案する。
家庭用冷凍食品からは新製品1品・リニューアル品15品を2月11日より全国発売する。
「若鶏もも焼き」は、醤油味をしみこませた若鶏の一枚肉を備長炭でこんがり焼き上げることで、香ばしい醤油の風味を味わうことができるという。やわらかくジューシーな同商品は、食卓の一品やおつまみなどの幅広い喫食シーンに向けた商品として魅力を訴求する。
「ギョーザ」のリニューアルでは、調理時のフライパンからの剥離性を改善することで、より張りつきにくく、失敗なく、誰でもパリッとした羽根つきギョーザが焼ける商品として提案する。「おいしさ」「楽しさ」や「簡便性」はもちろん、パリッとジューシーな羽根つきギョーザが焼きあがった時の感動体験をユーザーへと届ける。
「冷凍餃子がフライパンに張り付いてしまう」という1件のSNSの投稿をきっかけに、同商品のリニューアルが実現。同社では昨年10月から『冷凍餃子 フライパンチャレンジ』プロジェクトを始動し、専用サイトを立ち上げフライパンの3Dモデルや、フライパンの大きさ、厚み、重量、送付元を“フライパンの履歴書“として掲載している。剥離性を改善するために、ユーザーから送られた多数のフライパンで張りつきの原因分析を行い、同社の独自技術を用いて「羽根の素」の改良を行った。その結果、従来品よりもフライパンへの張りつきが約26%改善したという。
また「黒豚大餃子」と「海老大餃子」は内容量を標準20個入りから標準18個入りに変更するほか、内容量の変更にあわせ、出荷価格の変更を行う。
「ザ★」シリーズでは、ユーザーの外食費用の節約意識が高まっていることを商機としてリニューアルする。「ザ★シュウマイ」は、ゴロッとした食感とキレのある生姜の風味を向上させ、さらに白飯が進む味わいに仕上げた。「ザ★ハンバーグ」は食べ応えやおいしさをそのままに肉の配合を変更することで、より肉汁を感じるジューシーなハンバーグとしてリニューアルする。
内容量については「ザ★シュウマイ」9個入(288g)から9個入(279g)、「ザ★チャーハン」600gから580g、「ザ★から揚げ」270gから225gとそれぞれ減らし、あわせて出荷価格も変更する。
本格的な製法が魅力の「洋食亭」シリーズでは「洋食亭」ブランドの認知拡大を目指し、ブランドロゴを統一、製品名とパッケージデザインの刷新を実施する。
「洋食亭ハンバーグ自家製デミグラスソース」は、従来品の濃厚ビターなソースにマッシュルームブイヨンのうま味を加えており、さらに味わい深いソースに仕上げている。
「白チャーハン」では炊飯時における配合改善やうま味や塩味のバランス調整を行った。「海老肉焼売」は海老の食感を向上、さらに見栄えと食べ応えのある商品として訴求する。
「いかと里芋のふんわり揚げ」は従来品と比較し塩分に配慮した製品設計にリニューアルし、毎日のお弁当づくりをサポートする。「カップに入ったエビのグラタン」は、お弁当をつくる人が食べる人に伝えたい応援メッセージが入ったカップを導入。様々なシーンで使えるメッセージを36種類取りそろえた。
〈冷食日報2024年1月10日付〉