「究極の唐揚げ」むね肉を追加、春巻の皮にも新技術「特撰中華春巻」/ニチレイフーズ2024年春季業務用新商品
ニチレイフーズは2024年春季新商品として、業務用で「究極の唐揚げ(むね)」を発売する。むね肉の特性に合わせて2023年春に発売したもも肉とは異なる新技術を投入して“究極”の加熱済みむね肉唐揚げを開発した。新製法で歯切れの良い皮に仕上げた、高品位春巻も新発売する。
業務用では新商品18品(うち1品は常温食品)、リニューアル品3品を、一部を除き3~4月にかけて全国発売する。
滝英明執行役員業務用事業部長は新商品のコンセプトについて、「美味しさの追求」をベースに「健康感」=栄養バランス、「利便性」=人手不足対応・時短調理、「食の多様化」=サステナブル・インバウンド――に対応したとした。
「美味しさの追求」として主力カテゴリーから唐揚げと春巻に高品位な新商品を投入する。
「究極の唐揚げ(むね)」(1kg)は配合とバッターに新技術を使い、むね肉本来の繊維感とジューシー感を実現した。もも肉は衣をカリッと仕上げたが、むね肉は軽い食感にした。生産はGFPTニチレイ(タイ)。4月1日発売。
「特撰中華春巻」(1kg〔20本入り〕)は皮のパリパリ感と見栄えを追求した。皮の新製法によって気泡を均一に仕上げることで、歯切れの良い食感と照り艶を実現した。揚げ調理後もパリッと歯切れの良い食感が持続する。中具にもこだわりタケノコ、シイタケ、キクラゲなど10品目の具材を使用し、オイスターソースをきかせたこく深い味わいに仕上げた。
「健康感」の切り口から、「Vegedelica(ベジデリカ)」シリーズで和風の「蒸し鶏と野菜の醤油もろみあん」を発売する。蒸し鶏ささみほぐし身とオクラ・揚げナス、発酵食材の醤油もろみを使用したタレをアッセンブルした商品。
常温の新商品「野菜たっぷりマイルドカレー(10種野菜使用)」は1食の野菜使用量117g以上、食物繊維7g以上を含む。
「利便性」に切り口から、「淡雪あんかけチャーハンキット(かに風味あん)」と「衣付き」シリーズの追加2品を発売する。
前者は炒飯とカニ風味のあんかけをアッセンブルした商品。炒飯は三段階炒め製法で香ばしく仕上げ、あんにはカニ風味かまぼことカニの落とし身を使用、卵白で淡雪風に仕上げた。
衣付きシリーズは現在11品を展開。23年度上期に前年比約20%売上げを伸ばした好調な商品群だ。当季は「(衣付き)白身魚と刻み梅のおつまみ天(国産青しそ使用)」と「(衣付き)ピーマン肉詰め天ぷら」の2品を新発売する。
「食の多様性」の切り口から専門店監修の「Chef’s specialite(シェフズスペシャリテ)」シリーズに2品、そのほかサステナブルの取り組みとして「牛乳でスマイルプロジェクト」や「野菜を食べようプロジェクト」への参画関連商品を展開する。
シェフズスペシャリテには「【唐揚げ専門店】揚匠しげ盛監修 肩肉唐揚げ(柚子胡椒風味)」「【柿安監修】牛焼きめし」の2品を新発売。前者は希少部位の肩肉を使用。後者は柿安秘伝の割り下を使い、鉄板焼き製法で香ばしく仕上げ、大きめにカットした牛スライス肉を具材に使用した。
カリッとコーティング製法で飴落ちを抑え、芋のしっとり感を維持した「おさつスティック」に新フレーバー「カリッと美味しい!おさつスティック 塩バター」を追加する。
農水省がJミルクと展開する酪農家応援「牛乳でスマイルプロジェクト」への参画の一環として、外食向けに北海道産牛乳と生クリーム、チーズを使用した「北海道産ポテトのおやつボール(ミルクあん)」と学校給食向けに北海道産脱脂粉乳を使用した「国産メロンミルクプリン(Ca&Fe)」を発売する。
また農水省の「野菜を食べようプロジェクト」への参画の一環として、「衣付きピーマン肉詰め天ぷら」など野菜を使った新商品とリニューアル品については、惣菜業態向けに販促資材を提供して展開する。
〈冷食日報2024年1月15日付〉