ニップン、「オーマイプレミアム」新商品など追加、パッケージリニューアル、トレー入り米飯も投入
ニップンは7日、家庭用冷凍食品の新商品5品と、リニューアル品6品などを発表した。発売は3月1日を予定する。「オーマイプレミアム」シリーズでは全品のパッケージリニューアルなどを行う。同日行われた発表会で、前鶴俊哉社長は「家庭のパスタの概念を覆す美味しさを提供したい」と語った。冷凍食品の新商品における売上目標は25億円。
冷凍パスタ市場は着実に伸長している。2023年1~12月までにおけるインテージSCIのデータによると、冷凍市場で売上トップになったのはパスタで、次いでから揚げ、焼き餃子、うどん、チャーハンと続いた。「オーマイプレミアム」シリーズも着実に販売を伸ばし、23年3月を100%とした場合のブランドシェアは133%となった。消費者にアンケートを行うと、リピートした理由は「美味しい」が最も多かった。一方で、冷凍パスタの非購入者は52%にのぼった。その理由は「冷凍食品は弁当の材料」「若者向けの簡単な食事」「美味しさに不安」などの声があったようだ。
冷凍パスタの購入者においては、一度食べると美味しいとの評価を得られたが、パッケージの写真と比べて実物は具がそんなに入っていないとの意見もあった。
そこで今回、「オーマイプレミアム」全品でパッケージのリニューアルを行う。具材を強調した写真を使用しシズル感も強めることで、美味しさをより伝える。また、「たらこといか」などの3品で、具材をより大きくするなどの改良も行う。
パスタ以外では、トレー入り米飯の「いまどきごはん」シリーズで、新たに「具だくさんミートドリア」と「チーズタッカルビ丼」を投入する。人気だが、家庭では作りづらい、ひとりでは外食しづらいメニューを投入し、更なる支持拡大を目指す。
発表会には、タレントの杉浦太陽さんも参加した。冷凍パスタを実際に食べて「自分が作ったと言って、そのまま出そうと思ったぐらい美味しい。家族ならば種類を用意してシェアできるなど、食卓をより豊かにできるのでは」とコメントした。
〈新商品〉
▽オーマイプレミアム うま塩レモン(270g)(再発売)=2023年春の期間限定商品として発売。シチリア産のレモン果汁を使用。さっぱりとしたソースで暑い時期にも食べやすく仕上げた。
▽同 至極のカルボナーラ(300g)=チーズのコクと熟成ベーコンの旨みが特徴の商品。ベーコンは厚切りにし、食べ応えを感じられるようにしている。
▽オーマイ Big ボンゴレビアンコ(340g)=あさりの旨みと白ワインを効かせた味わいに、ニンニクを加えてコク深いソースに仕上げた。
▽ニップン いまどきごはん 具だくさんミートドリア(300g)=ホワイトソースとミートソースの2種類を使用した。ブロッコリー、ナス、海老で彩りのある一品に仕上げている。
▽同 チーズタッカルビ丼(300g)=コチュジャンを効かせた辛味のあるタッカルビソースとチーズソースの2種類を使用。チーズソースの上にさらにチーズをトッピングしている。
〈リニューアル品〉
▽オーマイプレミアム たらこといか(270g)=大きなサイズのイカを使い、見た目の満足感や食べ応えを高めた。
▽同 舞茸となすの香味醤油(260g)=醤油感や麺の食感、ナスの味わいを見直してさらに美味しく仕上げた。
▽同 海の幸の醤油バター(270g)=イカをより大きなものに変更し、具材にヒラタケを追加した。
▽オーマイ Big チーズチリトマト(340g)=チーズを増量した。
▽ニップン よくばり御膳 しそひじきご飯とチキンカツみぞれ煮風(300g)=野菜を10%増量。ケールと人参を和えて彩りを改良したほか、しそひじきご飯はふっくら食べやすい食感に改良している。
▽オーマイ 6種野菜のバターソテー パスタ入り(4カップ、104g)=トッピングのブロッコリーを、パスタなどの具材と同じくソースと和えてから盛り付ける仕様に変更し、ブロッコリーにも味がつくようにした。
〈冷食日報2024年2月8日付〉