松屋銀座、「ギンザフローズングルメ」新商品を9品投入、『孤独のグルメ』人気店のカレーなど、冷凍のこだわり白米も
銀座松屋は20日、自社運営の冷凍食品「ギンザフローズングルメ」の新商品9種を発売する。人気ドラマ『孤独のグルメ』に登場した予約困難店『食堂とだか』のカレーや、『ミート矢澤』などで知られるヤザワミートが作る豚の生姜焼き、すき焼き割烹『銀座 吉澤』のローストビーフなどを新たに追加した。さらに、レンジで解凍している間に炊き立ての状態になる冷凍ごはんも発売する。13日には都内で発表会を行った。
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「ギンザフローズングルメ」は2022年8月に販売を開始した。自店やECに加え、卸売も開始し、現在は明治アストアー4店舗と、ダイナーズクラブ会員サイトでも販売している。最近ではギフト需要も堅調に推移し、売上は計画を20%ほど上回る推移となっている。
今回は銀座の名店シリーズの新商品として、『銀座 吉澤』から「ローストビーフ」(2~3人前、8,165円)を発売する。素材の味を生かすために味付けは塩と胡椒のみで仕上げた。低温で旨味を閉じ込めながら焼き上げている。自宅で贅沢をしたいときや、贈り物としても最適な商品となっている。
また、銀座で大正5年から営業している江戸料理店『はち巻岡田』は「東京しゃも鍋」(2人前、7,020円)を投入する。季節限定の看板料理で、百貨店では初めての発売となる。ブランド鶏の東京しゃもを使い、奥行きのある味わいに仕上げた。
都内の有名店も料理も新たに追加する。
東京・五反田に本店をかまえる居酒屋『食堂とだか』からは、コースの〆として提供している「とだかカレー」(1人前、1,404円)を発売する。戸高雄平店主によると「レシピをすべて開示し、ただ美味しいだけじゃなく店の味わいになるようこだわった」という。野菜と果物で作ったポタージュのようなベースに、肉の旨みとスパイスが融合したカレーとなっている。
ヤザワミートからは、とんかつ店「あげ福」(東京・五反田)でテイクアウト限定メニューとして提供している「『あげ福』豚の生姜焼き」(1~2人前、1,251円)を商品化し、冷凍として発売する。「岩中豚」のロースを使用し、秘伝のデンジャーソースをしみこませた味わいは、ごはんはもちろん、おつまみとしても嬉しい一品だ。
他にも、東京・麹町で人気のイタリアンレストラン『エリオ・ロカンダ・イタリアーナ』からは「ラザニア」(1人前、2,592円)と、「カーチョ ペペ」(1人前、2,592円)を投入する。ラザニアはランチで人気の商品だ。
食材の卸売などを営むジャパンフードプロデュース(東京・豊洲)は、江戸前寿司の職人技を再現した「銀座三丁目江戸前握り鮨」(8貫、3,780円)を発売する。
〈特許技術で細胞を壊さず米を炊き上げた冷凍白米〉
今回、初の試みとして冷凍のごはん「GINZA FROZEN GOHAN(ギンザフローズンゴハン)」2種を発売する。7割まで炊いた状態のごはんを急速冷凍し、レンジで解凍している間に炊き立ての状態になるよう完成する商品だ。
この商品には、早稲田大学の研究からは派生したベンチャー企業のT.M.Lと、早稲田大学、埼玉県で取得した特許技術「ソフトスチーム」を採用した。食材ごとに最適な温度で食感を調整し、細胞組織を壊さずに調理できるという。
通常の炊飯の場合、細胞を壊してしまうことがあり、味の劣化につながるという。「ソフトスチーム」技術を用いることで、普通に炊き上げた米よりも旨味や栄養価は大きく向上するほか、米の甘みをより感じられる仕上がりになる。
今回の冷凍ごはんについて、松屋銀座の食品一課課長、今井克俊氏は「パックご飯の需要が上がっていたものの、冷凍で美味しい白米は難しいと聞いていた時に、『米処 結米屋』の社長からT.M.Lさんを紹介していただき、オリジナルの冷凍ごはんとして発売するに至った。自信がある商品なので試してほしい」とコメントした。
▽GINZA FROZEN GOHAN 2個入(2023年度無農薬米コンテスト優勝米『夢ごごち』、160g×2)1,296円
▽GINZA FROZEN GOHAN(新潟産『新之助』160g)476円
〈冷食日報2024年3月14日付〉