関東エリアで初めて「冷凍dai革命」商品を展開、常温と冷凍を並べて販売/「イオンフードスタイル向ヶ丘店」
ダイエーは4月5日、「イオンフードスタイル向ヶ丘店」(神奈川県川崎市)をオープンした。同店舗では、関東で初めて急速冷凍機によって、店内で加工した生鮮や野菜、パンを冷凍して提供する「冷凍dai革命」商品を展開する。
同店舗は、20年9月に閉店した「ダイエー向ヶ丘店」の跡地にオープンする商業施設「クロス向ヶ丘」の核店舗として、4年ぶりの再出店となる。小田急線「向ヶ丘駅」から徒歩4分、小田急線・JR線「登戸駅」から徒歩10分という好立地に加え、近隣の大学に通学する学生の人流も見込む。主なターゲット層は、商圏に居住する子育て・共働き世帯や20~30代の単身世帯としている。
「冷凍dai革命」商品は、近隣店舗の「イオンフードスタイル鴨居店」でデイブレイクの特殊冷凍機「ARTLOCK FREEZER」を導入し、製造・加工した商品を向ヶ丘店に搬送して販売しているという。
商品展開の特徴は、「冷凍dai革命」商品のみで売り場をまとめるのではなく、各カテゴリの売り場でそれぞれ展開していることだ。その狙いについて、綱澤敏志店長は「あえて冷凍と常温を隣において展開することで、生活の選択肢の一つとして冷凍食品を取り入れてもらいたいと考えている。価格についても同じ価格帯で揃え、手に取りやすいようにした。常温と変わらない冷凍食品の『おいしさ』を知ってもらえたら」と話した。
「冷凍dai革命」商品のうち、惣菜カテゴリでは同社が展開する惣菜をそのまま冷凍したものを提供している。どんぶりの具やロースとんかつ、竜田揚げなど様々な食シーンにあわせやすい定番おかずをラインアップする。同社広報によると「販売側としても、同商品の導入により時間の有効活用や省人化、商品ロス削減などにつながっている」という。
ベーカリーカテゴリでは、「クロワッサン」「チュロ棒ドーナツ」などを取りそろえる。ベーカリーの人気商品である「黄金アップルパイ」「黄金チョコレートパイ」の2品については、常温と同価格の個包装で展開する。また各商品の解凍方法は、値札の横に記載している。
生鮮カテゴリのうち、冷凍フルーツは「パインブロック」「メロンブロック」のほか、イチゴ・ぶどう・メロン・パインなどを組み合わせた「フルーツミックス」も販売。大小の2サイズで展開している。「特にパイナップルなどは、容量が多いだけでなく価格も安く提供できている」と話す。
畜肉や鮮魚については惣菜と素材にケースを分けて展開する。「保冷剤の代わりに」「ストックしやすい真空パックで長持ち」といったポップを商品の間に並べることで、冷凍になじみのないユーザーにも同商品の魅力をわかりやすく訴求している。
日配の冷凍食品も取り扱いを強化した。フローズンスイーツのカテゴリでは、プレミアムアイスとしてデイブレイク「ショートケーキ缶」やオールハーツ・カンパニー「にゃんともおいしいシリーズ」などを販売している。アジアングルメカテゴリではクッパやキンパ、チーズボールなどのほか、テーブルマークの「ダージーパイ風大判から揚げ4枚入」など話題の商品も取り扱っている。
綱澤店長は「『冷凍dai革命』商品の取り扱いについては、現在は生鮮が3割、惣菜が15%ほど。週2回のペースで、鴨居店で加工したものを同店舗に搬送している。近いうちに他店舗でも同商品を導入していく予定だ」と語った。
〈冷食日報2024年4月8日付〉