テーブルマーク「BEYOND FREE」料理教室開く、食物アレルギーを持つ子にファーストスイーツ体験
テーブルマークは5月25日、同社が展開するフリー食「BEYOND FREE(ビヨンドフリー)」の料理教室企画を行った。
都内の料理スタジオで食物アレルギーのある子どもの初めてのスイーツ体験「ファーストスイーツ」をテーマにした。卵や乳を使わないスイーツを作るのは難しいという。会場はアレルギーの不安を感じずに食事を楽しむ親子の笑顔であふれた。
イベント名は「アレっこ集まれ!ファーストスイーツ料理教室」。同社のSNSやホームページで募集し、3~10歳の食物アレルギーを持つ子とその親、8組22人が参加。HITOOMOI(ヒトオモイ)代表取締役でフードコーディネーターの細野沙也加氏が講師を務めた。
料理体験したのは、豆乳クリームのロールケーキ。豆乳クリームは市販品を使用し、イチゴやココアなど好きなフレーバーに仕上げる作業を行った。スポンジケーキはあらかじめ細野氏が手作りした米粉と豆乳で作ったものを使用。
乾燥しやすい米粉を補うためにサイリウムを使うことや、卵の代わりに固形分高い豆乳を使って長時間泡立てることなど、調理のコツを伝えた。もっとも参加者にレシピも渡しているが、家庭で卵を使わずに、ふんわりしたスポンジを作るのは、かなり難しいという。
参加した子たちはスポンジにたっぷりのクリームをのせて巻いたロールケーキをカットし、思い思いのデコレーションをしてオリジナルデザートを完成させた。
料理教室では手作り生地を使用したが、ビヨンドフリーでも豆乳ロールケーキを販売している。会場では商品を配り、試食した細野氏はその完成度の高さに感嘆していた。
イベント終えて細野氏は「アレルギーによる制限があると、食べることを楽しみづらい部分がある。今日は何を食べても大丈夫という安心感のもとで、楽しく自分らしさを表現できたのではないか」と話した。
〈冷食日報2024年5月29日付〉