日本ハム冷凍食品 前期は値上げ効果で増収増益、阪本社長「日本ハムならではといえる商品を生み出していきたい」
日本ハム冷凍食品は6月4日、春の記者会見を本社(東京都品川区)で行った。同記者会見には4月1日付で代表取締役社長に就任した阪本将文氏が登壇し、前期の業績や、春の新商品の動向などを説明した。
日本ハム冷凍食品の前期の業績は増収増益だった。増益要因について、阪本社長は「昨年行った価格改定が寄与した」と話した。
カテゴリ別の売上状況では、同社の売上の多くを占めるお弁当カテゴリが2ケタ増の好調だった。要因について、管理本部長の高野安弘氏は「お弁当カテゴリの好調な市況の流れにうまく乗ることができた」としている。PBの留型商品の販売についても好調に推移したという。
一方で、中華カテゴリ「シェフの厨房」シリーズについては、価格改定の影響もあり一部苦戦した。今後行っていく販促などで売上を取り戻していく構えだ。
また春の新商品の動向では、「もちもちしたピザパン」「もちもちしたチーズパン」の売上が好調だ。今後は夏休みのスナック需要に応える商品として販促などを積極的に行い、認知度向上を目指す。スナックカテゴリでは「ソースinチキンナゲット」も好評だという。
お弁当カテゴリの新商品「甘辛レンコン肉巻き」についても、簡便性や味が評価され販売数が好調に推移している。「ソースハム風カツ」も比較的順調に推移した。
阪本社長は「日本ハムに入社以来、加工品・加工食品の販売に携わってきたなかで、冷凍食品においても日本ハムならではといえるような代表的なブランドを生み出していきたい。そのために社員一丸となって考え、活動し、新商品開発に取り組んでいく」とあいさつした。
〈「シェフの厨房 鉄板焼きハンバーグ×ゴジラ」コラボパッケージを販売〉
日本ハム冷凍食品は同日、今後展開するコラボキャンペーンの詳細について発表した。6月中旬ごろから11月まで、「シェフの厨房 鉄板焼きハンバーグ×ゴジラ」ゴジラ70周年限定コラボパッケージを販売する。「カナヘイの小動物 ピスケ&うさぎ」コラボキャンペーンでは、対象商品購入で限定デザインのクリアファイルをプレゼントする。
「シェフの厨房 鉄板焼きハンバーグ×ゴジラ」コラボパッケージでは、「平成ゴジラ」「シン・ゴジラ」「-1.0ゴジラ」の3種類のパッケージを展開する。パッケージについてはコード変更なしの自然切替を予定。同販売にあわせ、「シェフの厨房」シリーズの商品を2品購入ごとにオリジナルクリアファイル1枚をその場でプレゼントするキャンペーンも開催するほか、公式Xにてフォロー&リポストキャンペーンなども実施予定だ。
同社では2023年10~11月に『ゴジラ-1.0』の公開を記念したタイアップ売り場を展開。最大20尺のロング売場やビッグパネルを設置していた。
同コラボの意図については「幅広い世代から認知度のあるゴジラを起用することで、認知度向上を図っていく。『鉄板焼きハンバーグ×ゴジラ』のブランドイメージ定着に向け、長期的な販促も検討している。冷凍食品のなかでゴジラ級の存在となるブランドを目指す」としている。
「カナヘイの小動物 ピスケ&うさぎ」コラボキャンペーンでは、夏休みのスナック需要に向けて訴求する。同キャンペーンの対象商品は▽もちもちしたピザパン▽もちもちしたチーズパン▽ちっちゃなふわふわパンケーキ▽ちっちゃなチーズハットグ▽シャウエッセンドッグ▽ソースinチキンナゲット▽チキチキボーン味の骨なしフライドチキン――の7品。
〈冷食日報2024年6月5日付〉