ニッスイ、家庭用新商品「大きなえび 海老ピラフ」など9品発表、冷凍ピラフカテゴリーの更なる拡大につなげる

ニッスイ「大きなえび 海老ピラフ」「わが家の麵自慢 かた焼きそば 五目あんかけ」
ニッスイ「大きなえび 海老ピラフ」「わが家の麵自慢 かた焼きそば 五目あんかけ」

ニッスイは7月18日、家庭用冷凍食品の新商品として「大きなえび 海老ピラフ」など9品を発表した。9月1日に発売する。

リニューアルは11品。家庭で過ごす時間を充実させられるようなメニューや、タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスに対応した商品などを投入し、販売の拡大につなげる。冷凍食品の新商品における売上目標は、33億5,100万円。

今年4~6月における家庭用冷凍食品の販売は、主力品の「大きな大きな焼きおにぎり」や「たこ焼き」、「わが家の麺自慢ちゃんぽん」、「今日のおかず 若鶏の竜田揚げ」が前年を超える推移で全体をけん引したという。「たこ焼き」全体は前年比12%増、弁当惣菜は6%増となっている。個食の「まんぞくプレート」は、CM効果もあり58%増と大幅に伸長した。

秋冬新商品コンセプトは、家庭の食事を充実させたい方に向けた、素材や本格的な味わいにこだわった商品「Satisfaction 喜び」、調理の時間をなるべく減らし、生活のゆとりを求める簡便志向の方に向けた、家庭で簡単に調理できる商品「Smart&Quickゆとり」、子どもの未来を想う、育児中の方に向けた、食事に対する悩みを積極的にサポートしていく商品「future 未来」、健康意識が高く、毎日の食事で適切な栄養を摂取してカラダを健やかに整えたいという方に向けた、健康に配慮した商品「Healthy 健やか」――の4つに設定した。

家庭用冷凍食品は、「Satisfaction 喜び」「Smart&Quickゆとり」に沿った商品開発を行ったという。2023年3月に発売した「至福の味わいチキンライス」は、冷凍チキンライスの購入比率がこれまで少なかった30~50代の男性から新たに支持を得られたという。市場の活性化につながったようだ。今秋は、「大きなえび 海老ピラフ」の投入で、冷凍ピラフカテゴリーの更なる拡大につなげる。

また、伸長する冷凍中華麺市場に対しては、「わが家の麵自慢 かた焼きそば 五目あんかけ」の追加でアプローチする。かたい麺のあんかけ焼きそばは手作りをしている人が多く、冷凍食品の利用は低いという。かたい麺のあんかけやきそばを発売し、手作りユーザーの取り込みを狙う。

18日に行われた発表会で、取締役専務執行役員食品事業執行の梅田浩二氏は「第1四半期(4~6月)は前年を超えた。更なる販売増に向けて努力したい」と語った。

【新商品一覧】

▽大きなえび 海老ピラフ=独自技術「シーフードプロ製法」で漬け込んだ「シュリンププロ」を使用。独自の製法でエビの香りを感じられるようにしている。インゲンと赤ピーマンで彩りの良いピラフに仕上げている。量目は2人でも満足できる500gとなっている。

▽わが家の麵自慢 かた焼きそば 五目あんかけ=あんには、1日に必要な野菜の3分の1が入っている。揚げ麺メーカーと共同で開発した太い揚げ麺を組み合わせた。独自製法でしょうゆの香ばしい香りを引き出し、街中華のような味わいに仕上げている。

▽今日のおかず 若鶏チキンカツ=若鶏のむね肉を食卓惣菜向けのチキンカツ。塩麹と独自技術で柔らかく、ジューシーな味わいに仕上げた。▽同 直火焼き鶏つくね=直火で香ばしく焼き上げた。粗挽きにした若鶏のもも肉、胸肉、鶏皮などを使用し、食べ応えのある食感に仕上げている。▽同 照り焼き まぐろステーキ=新鮮なコシナガマグロを炭火で焼き上げた。繊維感がありつつもふっくらとした食感に仕上げている。

▽ほしいぶんだけ 焼きもろこしくん=焼きトウロモコシ風の弁当おかず。独自技術でしょうゆのこうばしい風味を引き立てた。

▽ブロッコリー=500g入り。ブロッコリー本来の食感を楽しめる。自然解凍に対応。

▽大粒むきえび=料理に映えるようエビの背中部分に切り込みを入れている。弾力感のある食感となっており、エビチリやパスタなど、さまざまなメニューに活用できる。

▽大粒えびいかミックス=炒め物やパスタなど、さまざまなメニューに利用できる商品。イカは深めの鹿の子切りを入れている。

【リニューアル品】

▽わが家の麺自慢 長﨑風皿うどん=具材の彩りを向上した。▽同 ちゃんぽん=野菜の彩りを高めた。▽同 濃厚味噌ラーメン=野菜の量を増やし、1食で2分の1日分の野菜を摂取できるようにした。

▽まんぞくプレート ふっくらごはんとカツカレー=カツの食感と見栄えを改良した。包装形態とパッケージデザインを変更している。▽同 ふっくらごはんと豚肉生姜焼き=包装形態とパッケージデザインを変更。▽同 ふっくらごはんとチキン南蛮=包装形態とパッケージデザインを変更。

▽今日のおかず 炭火焼 さけの塩焼き=独自製法でさらに香ばしくなった。また、焼き目をよりはっきりさせている。▽同 さばの塩焼き=独自製法で香ばしさをアップ。▽同 若鶏の旨だれから揚260g・400g=食べ応えのある大きめのサイズに変更した。カツオ節エキスをタレに加え、よりごはんに合う味付けにした。▽同 ヤンニョムチキン=食べ応えのある大きめのサイズに変更した。甘辛だれの隠し味にハチミツを使用し、より本格的な味付けにしている。

〈冷食日報2024年7月19日付〉

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昭和47年(1972年)5月
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昭和47年(1972年)5月
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