「マ・マー THE PASTA」のレギュラーシリーズ刷新、「ソテーナポリタン」はソースの濃厚さをアップ/日清製粉ウェルナ
日清製粉ウェルナは8月6日、冷凍食品の新商品10品と、リニューアル品13品を9月2日に発売すると発表した。冷凍パスタの主力品「マ・マー THE PASTA」のレギュラーシリーズでは、全8品のパッケージを刷新し、うち6品は品質のリニューアルを行う。節約志向と付加価値需要の中で、消費者のニーズは細分化されてきているという。この秋は主力商品の強化で、ボリュームゾーンに対応し、付加価値の高い商品なども追加して幅広い声に応える。
生活者の価値観は、「節約と贅沢のメリハリ意識」や「コスパ意識」が高まっているという。自分の食べたい食事を優先して選ぶ傾向は強まっており、食に対するニーズの多様化や細分化は進みつつあるようだ。
アットテーブルが主婦1,000人を対象に行った生活者の買い物に関する調査によると、「プライベートブランド商品の購入機会が増えた」「より安いブランドの商品を購入する機会が増えた」といった安価なものを求める回答が30%以上を占めた。その一方で、「多少価格が上がっても家族が喜ぶものは購入する」「多少価格が上がっても自分のお気に入りの商品は購入する」「多少価格は上がっても健康に良いモノは購入する」といった、価値に関わる回答も高い水準で推移している。
日清製粉ウェルナでは、消費者のニーズは付加価値層と、経済性・節約志向層の二極から、よりニーズは細かくなっていると考え、この秋の新商品は、主力商品を強化して幅広い層の取り込みを図ると共に、付加価値製品の提案も継続する。
冷凍食品では「マ・マー THE PASTA」シリーズの刷新に着手する。「マ・マー THE PASTA」シリーズは、SRI+の販売規模(個数)データによれば、同社は冷凍パスタ市場においてトップシェアを獲得しており、中でも「マ・マー THEPASTA ソテーナポリタン」は売上トップを確保しているという。今回、「ソテーナポリタン」のソースの濃厚さを向上すると共に、ソースを増量してひと口目からうまさを感じられるよう仕上げた。また、麺の食感をほど良い弾力に改良し、ソーセージや玉ねぎを増量している。
他にも、「デミグラスソースの濃厚ボロネーゼ」は、肉量を従来品から50%増量し、「2種チーズの濃厚カルボナーラ」はチーズを25%増量した。「かつお節の一番だし香る和風たらこ」はタラコ量を25%アップ、「3種きのことだし香る和風醤油」はかつお節の一番だしや、しいたけ、野沢菜を増量、「宮崎県産ほうれん草のバター醤油風味」はソーセージを増量している。
付加価値提案としては、「マ・マー THEPASTA 贅沢野菜」2品で国産野菜をトッピングする。「国産ごぼうの和風醤油」は国産のごぼうを新たに乗せる。「国産じゃがいものたらこバター」は、たらこバターに合う国産じゃがいもと、九条ネギを使用している。
8月6日に行われた会見には、ブランドアンバサダーを務める俳優の多部未華子さんが登壇した。多部さんは「『THE PASTA』は忙しい方でもすぐに自宅で本格的なパスタを食べられる。中でも、『ソテーナポリタン』は私のイチオシ商品で、店で食べるようなナポリタンを楽しんで食べていただけたら」と語った。
〈冷食日報2024年8月7日付〉