冷凍パスタ新商品はニンニクとタラコで“にんたら”、冷凍ピザ新商品も/ピエトロ

ピエトロ「洋麺屋ピエトロ にんたら〜にんにくとたらこのペペロンチーノ〜」
ピエトロ「洋麺屋ピエトロ にんたら〜にんにくとたらこのペペロンチーノ〜」

ピエトロは9月1日、冷凍パスタの新商品「洋麺屋ピエトロ にんたら〜にんにくとたらこのペペロンチーノ〜」(842円、以下すべて税込)を発売した。まかないとして支持されていたメニューで、ニンニクとタラコを掛け合わせた味わいがクセになる、レストランでも人気の一品だ。さらに、冷凍ピザ「ハーフ&ハーフ マルゲリータ&なすとひき肉の辛味トマトソース」(961円)も投入したほか、秋冬限定の冷凍ドリア「マロンと海老のドリア」(1,188円)も追加する。

「洋麺屋ピエトロ にんたら〜にんにくとたらこのペペロンチーノ〜」は大きめのニンニクと、粒感のあるタラコの食感がクセになる商品だ。低温の油で揚げることでジャガイモに似たホクホクとした食感を実現したほか、ニンニク特有の臭いを抑えている。

元々はまかないのメニューで、素早く作れるたらこパスタに、ガーリックオイルを使用したところ、その相性の良さに従業員からは「にんたら」の愛称で親しまれるメニューとなった。2022年に限定メニューとして提供したところ人気が高かったため、2024年3月にグランドメニューとなった。

冷凍ピザ「ハーフ&ハーフ マルゲリータ&なすとひき肉の辛味トマトソース」は、1枚で2つの味わいを楽しめる商品だ。片方は、トマトの持つフレッシュ感を味わえるよう、自家製のトマトソースにバジルソースやドライトマト、モッツァレラチーズをトッピングした「マルゲリータ ドライトマトとフレッシュモッツァレラ」で、もう片方はレストランで人気の味わいをピザにした「なすとひき肉の辛味トマトソース」となっている。

「マロンと海老のドリア」は、大粒の栗にエビを組み合わせた、甘じょっぱさがクセになるドリアに仕上げている。

〈冷凍食品の販売は計画以上で推移 ギフトなどの支持も〉

9月4日に行われた商品説明会で、24年4〜8月末までのピエトロにおける概況を紹介した。

冷凍食品の売上高は、小売向けは前年同期比22.8%増の約1億2,400万円となった。新規での導入が進んだほか、カタログギフトとしての採用も進んだため伸長した。公式サイトやAmazonなどECでの販売は約13%増の約6,800万円となった。「洋麵屋ピエトロ」シリーズのパスタが売上の6割以上を占め、ドリアやピザ、グラタンを合わせると7割強になるという。「シェフの休日」シリーズは約2割となっている。今後はECでの販売を強めるほか、導入店の拡大も進め、年間の売上高は5億円を目指す。

現在の導入店舗は約800店舗に達した。イオンリテールで展開の冷凍食品専門店「@FROZEN」や、北野エース、イオン九州、「ナチュラルローソン」などで採用されており、今後は1,000店舗での採用を目指している。

また、26年春には新工場の稼働も計画している。冷凍食品の生産量は現在の約4倍を見込んでおり、現在テスト的に販売している冷凍ケーキなど、新規カテゴリーの追加も検討している。

ピエトロの担当者は「喫食していただければリピート率は高い水準にある。認知を高めるための取り組みも進めたい」と語った。

〈冷食日報2024年9月6日付〉

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近年の冷凍食品をめぐる情勢は、共働き世帯の増加や家族構成の変化、また飲食店や量販店の惣菜売場の多様化によって需要が増加しています。一方で、家庭用冷凍食品の大幅値引セールの常態化はもとより、原料の安定的調達や商品の安全管理、環境問題への対応など課題は少なくありません。冷食日報ではこうした業界をめぐるメーカー、卸、そして量販店、外食・中食といった冷凍食品ユーザーの毎日の動きを分かりやすくお伝えします。

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昭和47年(1972年)5月
発行:
昭和47年(1972年)5月
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