SNS投稿をきっかけに急遽リニューアル/味の素冷凍食品「『史上最高キレイに焼ける!』ギョーザ」【食品産業技術功労賞】
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味の素冷凍食品は、2023年5月の「味の素の冷凍ギョーザがフライパンに張り付いた」という1件のSNS投稿をきっかけに、全国からギョーザが張り付いてしまうフライパンを募集した。3,520個のフライパンが届き「冷凍餃子フライパンチャレンジ」として展開、より張り付きにくい製品の研究・開発を重ねた。その結果、24年春に“史上最高キレイに焼ける!”ギョーザへとリニューアルを果たした。
冷凍食品の圧倒的No.1商品が同社の「ギョーザ」だが、冷凍餃子の利用者は全世帯の4割程度と言われる。
シェア争いではなく、本質的な価値を訴求することで利用者を5割、6割にすることを目指すというのが、同社のマーケティングの方向性。冷凍餃子の本質的な価値とは、だれでも失敗なく焼けて笑顔になれることだ。
24年はGWを含む2週間、両国駅“幻の3番線ホーム”で「超ギョーザステーション」を展開し、リアルの体験の場も提供。24年秋には「史上最高キレイに焼ける!」ギョーザの品ぞろえを拡充している。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉