SNS投稿をきっかけに急遽リニューアル/味の素冷凍食品「『史上最高キレイに焼ける!』ギョーザ」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 マーケティング部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 マーケティング部門受賞

味の素冷凍食品は、2023年5月の「味の素の冷凍ギョーザがフライパンに張り付いた」という1件のSNS投稿をきっかけに、全国からギョーザが張り付いてしまうフライパンを募集した。3,520個のフライパンが届き「冷凍餃子フライパンチャレンジ」として展開、より張り付きにくい製品の研究・開発を重ねた。その結果、24年春に“史上最高キレイに焼ける!”ギョーザへとリニューアルを果たした。

冷凍食品の圧倒的No.1商品が同社の「ギョーザ」だが、冷凍餃子の利用者は全世帯の4割程度と言われる。

シェア争いではなく、本質的な価値を訴求することで利用者を5割、6割にすることを目指すというのが、同社のマーケティングの方向性。冷凍餃子の本質的な価値とは、だれでも失敗なく焼けて笑顔になれることだ。

24年はGWを含む2週間、両国駅“幻の3番線ホーム”で「超ギョーザステーション」を展開し、リアルの体験の場も提供。24年秋には「史上最高キレイに焼ける!」ギョーザの品ぞろえを拡充している。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
主な読者:
食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など
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