感謝と未来へつなぐ取り組み/テーブルマーク「冷凍うどん発売50周年」【食品産業技術功労賞】

テーブルマークは冷凍うどんのパイオニアであり、旧加ト吉の時代から冷凍うどんのトップメーカーとして市場をけん引してきた。現在の年間生産量は6億食を超える。
他の追随を許さない生産体制がトップメーカーの地位を支えているが、同時に冷凍うどんのおいしさの科学的証明や電子レンジ調理の訴求、アレンジレシピの紹介など啓発活動にも長年注力してきた。
発売50周年を迎えた2024年はリブランディングに取り組む。2023年の春に「冷凍うどん50周年」のロゴを作成し、特設ホームページの公開や各種キャンペーンを展開。最需要期を迎える秋冬に向けて、主力商品「さぬきうどん」の品質を改良した上で「カトキチさぬきうどん」へリブランドを実施。高齢者の認知が高い「カトキチ」とテーブルマークという企業ブランドの一致を図っている。
リブランドに先駆けて2024年8月に「冷凍麺世界売上No.1」としてギネス世界記録の認定を取得。それを皮切りにキッチンカーによるうどんの試食イベントや10万人規模のプレゼントキャンペーンを展開している。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉