キリンとアサヒが関西の工場から金沢へ鉄道コンテナで共同輸送を開始
アサヒビールとキリンビールは24日から、石川県金沢市に共同配送センターを開設し、関西エリアの工場から鉄道コンテナによる共同輸送を開始する。
これまで、アサヒビールは名古屋工場から、キリンビールは滋賀工場と名古屋工場から200~300㎞の配送距離を大型トラックで直送し、得意先に届けていた。
新たな物流体制では主な供給工場を、アサヒビールは吹田工場、キリンビールは神戸工場に変更する。配送センターまでの鉄道輸送は、関西~北陸間の往復輸送量の差により発生する空コンテナを有効活用し、日本貨物鉄道(JR貨物)が行う。共同配送センターの運営は日本通運が行い、両社の製品も管理する。得意先への配送はビール2社の物流子会社が行う。年間1万台相当の長距離トラック輸送を鉄道にモーダルシフトすることで、年間約2,700tのCO2削減を実現する見込みだ。
【配送センター概要】▽名称=アサヒビール金沢配送センター/キリンビール金沢物流センター▽住所=石川県金沢市専光寺町イ54 日通専光寺物流センター内▽面積=敷地5,000坪、建物1,200坪(倉庫3棟のうち1棟)