2016年の酒類課税数量は前年1.1%減、12月は3.7%減
国税庁がまとめた2016年1月~12月累計の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比1.1%減の876万2,240klで、惜しくも前年に届かない結果となった。増加となったのはウイスキー(8.0%増)、スピリッツ類(15.1%増)、リキュール(0.5%増)の3酒類。他の酒類についてはすべて減少となり、甘味果実酒(19.8%減)が二ケタの下落となった他、昨年プラスで着地したビールと発泡酒についても今年はマイナスでの着地。
国産酒についてもウイスキー、スピリッツ、リキュールが上昇し、他の酒類が下落というポイントは同じ。輸入酒についてはウイスキー(5.8%増)が健闘したものの、数量が大きなリキュール(11.6%減)や果実酒(5.2%減)が不調。合計では7.4%減となった。
12月単月は3.7%減。ここでもスピリッツ類(13.4%増)、ウイスキー(7.3%増)、リキュール(3.8%増)が好調をキープ。累計では大幅減だった甘味果実酒についても3.4%増となった。
数量が大きなビールについては6.3%減と苦戦。発泡酒(12.4%減)、その他醸造酒(18.7%減)とこちらは2ケタ減となった。12月がピークとなる清酒や甲乙焼酎といった和酒は軒並み減少となっており、底打ち宣言はまだ先になりそうだ。