3月の小売価格動向を、総務省の消費者物価指数、小売物価統計から探る。
消費者物価指数では、1月から引き続き、前年比では今月も全国、東京都区部共に上昇。今年に入ってからの上昇傾向が続いている。
ビールメーカーが強いチューハイ、ビール類の価格は6月の公正取引基準改正を視野に入れてか、トレンドは上昇となっている。焼酎でも高松で-94円となっている他は、おおむね上昇傾向と見ても良いと思われる。
清酒についてはPOSデータを見てもまだその動きは確認されず、一部メーカーによれば6月の施行の段階で実施するというので、5月まではマイナス傾向は続くだろう。
なお、ウィスキーについては昨年4月にサントリーが行った値上げの影響、ワイン(国産・輸入)については7月に調査対象商品の変更があったため、前年比での大幅な差が発生している。