5月のPOS平均価格、ビール類は改正酒税法前のセールでマイナスの様相
全国のスーパーにおける5月の主な酒類のPOS平均価格(SKU単位)が明らかになった。
ビール類は前年比でのマイナスは0銘柄だが、前月比ではアサヒ、キリン銘柄中心にマイナスが目立つ。6月の改正酒税法の施行を目前にして、小売チェーンがセールを仕掛けたことによるものと見られる。
RTDについてもキリン製品が前月比でマイナス。ここの所2ケタ続きだった宝酒造「焼酎ハイボール」は久々の3ケタ。弊紙が行った調査では、同カテゴリーは改正前後で5~10円/1本の値上がりが確認されており、今後POSデータにも同程度の価格差が生まれてくると見られる。
甲類焼酎は、前年ダウンは3銘柄、乙類焼酎は「いいとも」以外は全て前年比でダウン。清酒は菊正宗「ピン辛口仕立」が前月に引き続き
前年、前月共にアップした以外は全てダウン。清酒・焼酎甲乙いずれの商品も値上がりすることは間違いない。先日行った調査結果を頼りに推測すれば、清酒・焼酎甲乙共にパック商品では現在の価格から各商品80~100円/1本の値上がりがあるのではないかと予想される。
ウイスキーは昨年の値上がりの影響が今月で無くなり、サントリー「角瓶」が前年比で値下がりに転じた他、「オールド」や「トリスクラシック」も前月までの大幅増からは落ち着いた数字になっている。ニッカ「ブラックニッカクリアブレンド」についてはここの所緩やかなダウンが続いていたものの、今月になってアップとなった。
5月は48銘柄のうち、前年比でプラスが31銘柄、マイナスが17銘柄。