スプリングバレーブルワリー京都を9月にオープン、年間7万人目指す
(大阪発)スプリングバレーブルワリー(SVB)は9月7日、京都市中京区に「スプリングバレーブルワリー京都」をオープンする。「クラフトマンシップ」と「食」、「日本の美意識」をテーマにしたSVBの体験型ブリューパブとなり、東京・代官山、横浜に続く3店舗目となる。19日には、和田徹社長(写真右)とSVB京都の三浦太浩ヘッドブリュワー(写真左)が出席し、メディア発表会を開催した。
「SVB京都」は京の台所である錦市場の近くに立地し、築約100年の2階建ての町屋を使用した店舗となる。6種類の「SVBコアシリーズ」を中心に、京都産の原料を使ったビール造りに取り組み、「一番搾り 京都に乾杯」にも使用している日本有数の小麦産地である亀岡市産の小麦や、京都府内の野生の酵母などを使うことも検討しているという。また、地元のクラフトビールブルワリーのビールもゲストタップとして積極的に取り扱うとしている。京都のクラフトビール市場については、クラフトビール提供店は40店舗と密集度としては高く、クラフトビールの認知度は74%と、首都圏の87%に比べると若干低いが、拡大の余地はあるとしている。初年度の売上目標は2億円で、年間7万人の来場者を想定している。
和田社長は、「SVBはキリンの社内ベンチャーとして立ち上がった事業だ。キリンビールとは独立しながらも、両輪でクラフトビール市場とビール市場を新しい時代に向けてリフレッシュし、新しいお客に対して新しいビールの価値を届ける運動を担う会社として2015年1月に誕生した。飲食店の業態だが本質は異なり、新しい食、ビールの未来をお客と一緒に考えていくプラットフォームと考えている。SVBは約250年前に、W.コープランド氏が横浜に設立し、日本で初めて商業的に成功したビール醸造所で、施設と土地をキリンビールの前身の会社が引き継いだ。日本のビールの元祖であり、キリンビールのルーツを新しい挑戦のシンボルとして蘇らせ、受け継いだブランドだ」と振り返った。
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