キリンビール、NECの店舗棚割画像解析システムを導入

〈商品陳列状況のデータ化にかかる時間を約10分の1に低減〉
キリンビールは、NECと連携して、小売店舗の売場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し画像認識を行うことで、商品の陳列(棚割)状況を高精度に解析できるシステムを開発し、2018年5月から導入する。

現在は、小売店舗でユーザーが商品を選びやすく手に取り易い商品陳列を実現し、売上拡大に貢献するため、営業担当者が各流通企業、店舗にあわせた適切な棚割提案を行っている。今回導入するシステムでは、スマートフォンで撮影した商品棚の画像を専用のアプリケーションから送信、クラウド上の画像解析エンジンが陳列された商品とその位置を識別し、棚割情報として出力する。このシステムにNEC独自の画像認識技術を用いることで、高精度の識別が可能となった。

これにより、従来約1時間かけて手作業で行っていた店舗の棚割状況のデータ化を7分程度と約10分の1に短縮することが可能となり、営業担当者から流通企業、店舗への棚割提案をよりスピーディーに行えるようになる。

なお、NEC は、このシステムを「リテールテックJAPAN2018」(3月6~9日、東京ビッグサイト)で展示している。

〈酒類飲料日報 2018年3月7日付より〉

【関連記事】
〈第47回食品産業技術功労賞〉キリンビール ノンアルコール・ビールテイスト飲料「キリン 零ICHI」
〈クローズアップ〉加速するキリンのクラフトビール戦略 2021年までに市場シェアを3%以上に拡大
主力ブランドに集中投資、大型新商品「本麒麟」3月発売へ 麦系新ジャンルで柱を立てる―キリン2018年事業方針
「キリン・ザ・ストロング」シリーズ新発売、600万箱目標―キリン