シャトー・メルシャン勝沼ワイナリーが新ワイナリーツアーを開始

メルシャンは7日より、「シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー」(山梨・甲州市)のワイナリーツアーを刷新。ワインのプロ集団が案内する「スタンダードコース~体験!シャトー・メルシャン~」(約60分・1,000円)と「プレミアムコース~探求!シャトー・メルシャン~」(約90分3,000円)の2コースを開始する。「シャトー・メルシャン」ブランドコンサルタントを務めるMW 大橋健一氏が監修。「共感と感動」をコンセプトに、「シャトー・メルシャン」ならではの強みを伝える。年内の来場者見込みは、前年並みの約12万人(ツアー参加約6,000名)。「量を増やすのでなく、質を高めるのが目的」(同社)。

6日にはプレス向け内覧会を同所で実施。「シャトー・メルシャン」ゼネラル・マネージャー松尾弘則氏が、「シャトー・メルシャンの英知と思いがぎっしり詰まったプログラム。シャトー・メルシャンの価値向上に加え、日本ワイン全体への理解を深めていただくとともに、地域への貢献にもつなげたい」とあいさつし、同ビジターセンター長渡辺隆氏が概略以下のように説明した。

渡辺氏=シャトー・メルシャンは日本ワインの歴史の原点であり、日本ワインのリーディングカンパニーでもある。当社は2019年までに3ワイナリー体制となるが、生産量の約8割を担う勝沼ワイナリーは重要な生産拠点であり、お客様との接点としても重要な意味を持つ。ワイナリーツアーを始めて7年、マイナーチェンジを繰り返してきたが、より多くの方に、またリピーターの方にも楽しんでいただきたいと刷新を決めた。

〈ワインのプロMOG(メルシャンおもてなしガイド)が醸造所内を案内〉
新ツアーは約1年かけて開発。「これまではワインの教育や啓蒙が中心だったが、シャトー・メルシャンでしかできないことを伝えることをコンセプトの軸にした」(同社)。刷新ポイントは、以下3点。

〈1〉これまで20名だった定員を、プレミアムコースで6名、スタンダードコースでも10名に抑え、親密なコミュニケーションを取れる体制とした。

〈2〉ワイン造りの現場を体感できるよう、樽熟成庫も公開。ひんやりとした温度や湿度、樽の香りも楽しめる。また、プレミアムコースでは醸造設備も公開。シーズン中はぶどうが納品される様も間近に見られる。

〈3〉ワイナリーをはじめ、シャトー・メルシャンの産地紹介や近隣情報などの紹介冊子を進呈。ツアーを案内するのは、ビジターセンター長渡辺氏、元ゼネラル・マネージャーの上野氏ら、エノログやソムリエ資格を持つワインのプロ5名からなる「MOG(メルシャンおもてなしガイド)」で、「シャトー・メルシャンならではの強みを伝える」。

ワインのプロ5名からなる「MOG(メルシャンおもてなしガイド)」

ワインのプロ5名からなる「MOG(メルシャンおもてなしガイド)」

テイスティングは、スタンダードクラスが「アンサンブル」シリーズ赤・白・ロゼ3種。「プレミアムコース」は「甲州きいろ香」から「北信シャルドネRGC 千曲川左岸収穫」など、プレミアムなワインが6種(今後変更あり)。

テイスティングではタブレット端末を導入し、ワイン情報を表示する。また、インバウンド需要に応え、ツアーパンフレットやワイン情報は、バイリンガル(日本語・英語)で対応する。スタンダードコースは、定休・休業日を除く毎日実施(土・日・祝は、一日2回実施)。プレミアムコースは土・日・祝実施。

〈酒類飲料日報 2018年6月8日付より〉

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