北海道地震 大手ビール・焼酎・ワイン工場など、操業停止が多数/酒類飲料日報調査 9月6日16時まとめ
アサヒビールは札幌市東区の北海道工場、余市町のニッカウヰスキー余市蒸溜所共に人的・物的被害はなく、大きな損害はないものの、停電の為製造・出荷がストップ。両工場見学についても中止しており、再開時期は未定。
キリンビールは、千歳市の北海道千歳工場の人的・工場外見の被害はなし。停電の為製造はストップ。加えて、6日、7日の出荷についても見合わせとなっているほか、停電の影響で事業所に立ち入れない為従業員は自宅待機となっている。
サッポロビールは、恵庭市の北海道工場では人的、物的被害は無かったとしつつも、停電の為製造・出荷はストップ。同グループのサッポロライオンが運営する「サッポロビール園」についても営業を中止としており、7日以降の営業についても未定。
オエノングループの合同酒精は苫小牧市の苫小牧工場について「操業を停止している」と発表。また、オエノンホールディングスでは「同社苫小牧工場、旭川工場共に人的被害の報告は受けていない」とのこと。
道内最大手のワイン製造業者である北海道ワインは同社HPで「地震の影響により、14時現在業務を停止している。電話・メールなどの通信手段が不通となっており、再開の準備が整い次第改めて告知する」と報告している。
北海道には他にも多数のワイン・洋酒製造業者があるが、日本洋酒酒造組合(日本ワイナリー協会)に問い合わせた所「現状は現地の業者と連絡がつかないため、安否状況は不明」としている。
また、清酒・本格焼酎を統括する北海道酒造組合は電話が繋がらない状態が続いており、被害状況等は不明だが、旭川市の高砂酒造(国士無双)は「電話・電気が使えない状態の為、営業を取りやめている。復旧次第営業を再開する」Facebookにて投稿している。
飲料メーカーの工場では札幌市に北海道コカ・コーラボトリング札幌工場があるが、建物に大きな被害は無いとしているが、工場は稼働を停止している。また設備の状況については電力が復旧していないこともあり確認できていない状況。営業所などの在庫に関しては出荷を継続中、もしくは出荷できるように準備をしている。
いずれのメーカーも電話が繋がりづらい状況が続いており、「停電から復旧後、詳しい調査を行う」としているため、場合によっては長期の創業・出荷停止も想定される。