「バドワイザー」加えフルポートフォリオで日本市場にビール展開/ABInBev
アンハイザー・ブッシュ・インベブ ジャパンは21日にLIQUID ROOM(東京都渋谷区)で「バドワイザーブランドリニューアル 流通・プレス向け説明会」を開催した。小売・中間流通、大手業務店などを招待した。
2019年1月に同社での販売を開始した「バドワイザー」を中心に紹介。まず登壇した本社ブルーノ・コンセンティオ東アジア統括プレジデントは「東アジアは新しいビジネスユニットとなった。すなわち、韓国・日本・香港・マカオが含まれるが、この地域はグローバルでも重要な地域だ。なぜなら、日本という、チャレンジを強いられているが、最も重要なマーケットである国が属しているからだ。日本では、プレミアムカテゴリーを育てることが核心だが、現在、我々は必要なブランドを持っている。ここにお集まりの方々と市場を盛り上げていきたい」とあいさつした。
ブルーノ・コンセンティオ東アジア統括プレジデント
続いて、ジャパン社の榎本岳也コマーシャル・ディレクターが「バドワイザー」を中心に方針を説明した。
榎本岳也コマーシャル・ディレクター
榎本ディレクター=2018年、当社はコロナ、ヒューガルデン、グースアイランドという基軸ブランドで、大きな成果を残した。例えば、コロナは、フェス来場者数1万6,000人、SNS インプレッション(広告表示回数)2,813万505、メディア掲載数641、CM視聴回数688万2,964などの数字を紹介できる。
ちょうど1年前にヒューチャー・オブ・ザ・ビールという展望を示させて頂いた。これからは大きな変革を迎える。ラガー、小麦、IPA のビールスタイルが重要になり、ニーズは多様化する。それぞれコロナ、ヒューガルデン、グースアイランドをキーとなるビールスタイルにあてこんで成長してきた。そしてそれぞれ32%増、12%増、611%増という成果を残している。
今年、バドワイザーという大きなブランドがポートフォリオに加わる。ついにフルポートフォリオで日本市場に展開していく土壌が整った。もちろんコロナはじめ3ブランドは引き続き、ブランド投資を継続してファンを増やしていく。ブランドを直接体験してもらい、SNS で発信していただくという活動を続けることで、最終的にブランドファンを増やしていくと確信している。
バドワイザーは1876年、ドイツからの移民によりアメリカでスタートした。1978年に日本初上陸し、その後のバブル時代から、ナイトライフと密接に結びついてきた。あれから20年、バドワイザーは若者のライフスタイルブランドとしてキングの座を取り戻す。今を生きる若者の自由と可能性の象徴となる。ターゲットはアクティブな若者たち。20~30代の男女だ。若者のリードするライフスタイルブランドとして提案し、アジア、ヨーロッパでプレミアムビールとして成功している。
4月から日本でビッグキャンペーンを行う。約5週間醸造にかけた、なめらかな味わいの魅力を余すところなく伝える。交通広告や、またスケールの大きい屋外広告を渋谷を中心に大阪でも展開し、日本中をバドワイザー色に染める。夏には史上最大級の「BUDX」を3日間に渡り実施する。音楽、ファッション、アートを融合させたイベントで、東京からグローバルなプラットフォームで世界を席巻する。
当社のミッションは日本でプレミアムビールを成功させること、この1点に尽きる。前述したようにフルポートフォリオが整った。バドワイザーは、若者にエネルギーを与えるキングオブビア、ライフスタイルブランドとして生まれ変わる。19年の躍進をご期待頂きたい。
〈酒類飲料日報 2019年2月22日付〉