ウイスキー「ブラックニッカ ディープブレンド ナイトクルーズ」数量限定発売、雑誌やブックカフェとコラボも/アサヒビール
10日には発表会を東京・丸の内KITTE 内「マルノウチリーディングスタイル」で開催。同社洋酒・焼酎マーケティング部次長桐山修一氏が概略以下のように説明した。
桐山氏=ウイスキー市場が伸長する中、当社の「ブラックニッカ」は昨年も372万ケースを販売し、6年連続で最高売り上げを更新した。今年も1~4月で前年比7%増と、元気なブランドだ。ウイスキーの楽しみ方が広がる中、「ブラックニッカ」では今年も引き続き、ハイボール提案に加え、ハイボール以外の飲み方や飲用シーンを提案することでユーザー拡大を図る。
〈「ブラックニッカ ディープブレンド」はリニューアルが奏功〉
昨年9月には、「ブラックニッカ ディープブレンド」をリニューアルし、「食後」に「一人でゆっくり」「ロックで」と、ウイスキーの楽しみ方の幅を広げた。結果、リニューアル後は8カ月連続、2桁増で伸長。また、購入者数も大きく増えている。
リニューアルと同時に発売した同ブランド初の限定品「エクストラスイート」は、バニラのような甘い香りと厚みのある豊かな味わいが特徴だったが、令和初の新商品となる「ナイトクルーズ」は、「長く続くビターな余韻」「やわらかな燻香、心地よい潮風の余韻」が特徴。
味わいについては、ニッカウヰスキー主席ブレンダー二瓶晋氏が、「新樽で10年以上熟成させた余市のヘビーピートモルト原酒由来の強いピートの“角”に、バーボン樽で熟成した宮城峡のカフェグレーン原酒をブレンドすることでスパイシーな甘さの“角”を立て、やわらかなピート香とウッディな樽の甘さを調和させた」と話した。
パッケージデザインでは、青みがかった月と船影のイラストを描き、「夜の深みに旅に出る」というコンセプトを表現。
小売店頭では、ネックリンガーや、父の日の贈答需要用としてカートンも用意。さらに通常品への誘因を狙ったポスターなどを展開する。
〈雑誌やブックカフェとコラボ、「ナイトクルーズ×読書を楽しむ」提案〉
プロモーションでは、KADOKAWAが展開する書籍情報メディア「ダ・ヴィンチ」、また、東京丸の内にあるブックカフェ「マルノウチリーディングスタイル」とタイアップ。
「ダ・ヴィンチ」では、17日より同誌のWebサイト内に「読書とウイスキー」をテーマとする特設サイトを立ち上げ、書評家が同品と楽しみたい本を紹介するほか、「ダ・ヴィンチ」と「ニッカウヰスキー」の各公式Twitter アカウントを通じて、「読書のくつろぎ時間にウイスキーをロックで楽しむ」という飲用シーンを提案する。また、「マルノウチリーディングスタイル」では6月30日まで、書評家が選んだ「ナイトクルーズと楽しみたい本」コーナーや販促パネルを設置。さらに、同品を一杯500円(ロックまたはハイボール)で提供する。
「ナイトクルーズ×読書を楽しむ」提案
発表会後は、「ダ・ヴィンチ」編集長関口靖彦氏、書評家杉江松恋氏、同店店員宇野めぐむ氏、二瓶氏による対談も実施。「ブラックニッカ ディープブレンド ナイトクルーズ」とあわせて読みたい本として、杉江氏は「極夜行」(角幡唯介著)、関口氏は「二週間の休暇」(フジモトマサル著)、宇野氏は「もしぼくらの言葉がウイスキーであったなら」(村上春樹著)を選んだ。
なお、「ブラックニッカ」ブランド全体の年内目標は、前年比2%増の379万ケース。
〈酒類飲料日報 2019年5月13日付〉
「ナイトクルーズ」とあわせて読みたい本を「ダ・ヴィンチ」関口編集長らが提案