国際ワインコンペティション「サクラアワード」、2020年度は固有品種にフォーカスした特別賞を新設へ
サクラアワード審査責任者の田辺由美氏は、「第6回目となる昨年は、34カ国から4,326アイテムのエントリーがあった。うち、海外生産者からの直接エントリーと未輸入ワインが50%以上。受賞ワインは2,006アイテムだった。審査員は延べ560名。うち半数が首都圏以外からだ。ワイン文化を日本中に広げることは、サクラアワードの目的のひとつ。地方から参加する審査員たちも重要な役割を果たしている」と紹介。審査方法についても、カテゴリー区分や点数配分などを説明した。
サクラアワード審査責任者 田辺由美氏
なお、2020年度は、固有品種にフォーカスした特別賞を新設予定。また、甘口ワインや酒精強化ワインでも賞を創設したいという。
現在、同アワードの販売協力会社は109社。2018年から開始したサポートレストランも30を超えたが「今年はさらに強化したい」(田辺氏)。
また、同アワードの表彰式を行うFOODEXJAPAN から事務局の長野真琴氏は、アジア最大級の食品展示会FOODEX について説明した。
記者発表会にあわせて、日本未輸入の受賞ワイン試飲会を2部制で開催。イタリア、アメリカ、チリから4生産者が来日し、ブースを設けてインポーターらに自社ワインをアピールした。また、今年は業界関係者向けの会に加え、愛好家・一般消費者向けチャリティ有料試飲会も初開催(一人1,000円)。受賞ワインセット(12本10,000円)も販売し、収益の一部は、J.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)に寄付する。なお、業界関係者向け試飲会には約200名、愛好家向け試飲会には約150名が参加した。
〈酒類飲料日報 2019年7月11日付〉