「2019サントリーザ・カクテルアワード」最高賞は倉敷市サロン・ド・リックスの土屋明日香氏「春夢」

「2019サントリーザ・カクテルアワード」受賞者(最高賞・土屋氏は右から2番目)
サントリースピリッツは10月3日、「2019サントリーザ・カクテルアワード」の最終選考会を東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催した。

同コンペティションはプロフェッショナルのバーテンダーを対象に、カクテルの技巧や創造性などを競う大会。カクテルを洋酒文化のひとつとして将来にわたって育むことを目的として、1994年から毎年実施されている。3日に行われた最終選考会では「ジャパニーズカクテル部門」と「インターナショナルカクテル部門」の2部門で各6作品の中から各部門ごとに「最優秀賞」「優秀賞」を発表。また、「最優秀賞」の2作品から「カクテルアワード2019」が発表・表彰された。

「カクテルアワード」を受賞したカクテル「春夢」はジャパニーズクラフトウオツカ「HAKU」、サントリーリキュール「ジャポネ〈桜〉」、ジャパニーズクラフトリキュール「奏 Kanade〈白桃〉」「わつなぎ 生姜」などをシェークして、グラスに注いだ後、レッド・チェリー、大根、レモンの皮、穂紫蘇、干しぶどうの枝、南天を飾ったカクテル。

制作した岡山県倉敷市のショットバー「Salon de Ric’s」(サロン・ド・リックス)の土屋明日香氏は「満開の桜が散りゆく、幻想的で儚い、春の夜の夢のような情景をカクテルに込めた。待ちわびた季節を迎える喜びや、花を愛でる和の心を表現したカクテル。日本の方はもちろん、海外の方にも良い旅のお手伝いをさせていただければと思う」とカクテルについて説明。

受賞決定後には「コンペティションに応募したきっかけはジャパニーズカクテル部門が創設されたため。カクテルで日本の酒文化を広めたいという思いから応募した。今回“カクテルアワード”を頂いたが、賞に恥じぬように頑張っていきたい」と受賞の喜びを涙ながらに語った。

〈酒類飲料日報 2019年10月7日付〉

「2019サントリーザ・カクテルアワード」受賞作

「2019サントリーザ・カクテルアワード」受賞作