“九州No.1”のレモンサワー「檸檬堂」全国発売、日本コカ・コーラ初のアルコール飲料
「檸檬堂」は昨年5月28日に同社初のアルコール飲料として九州限定発売したもので、日本各地の酒場で提供されるおいしいレモンサワーのこだわりに学び、焼酎を美味しく飲む方法として知られる「前割り焼酎」にヒントを得て、丸ごとすりおろしたレモン果汁とお酒をあらかじめ馴染ませた「前割りレモン」を使用。酒場で人気の味を、アルコール度数や果汁率の異なる4種類のレモンサワーをラインアップした(鬼レモン=果汁17%・アルコール9%、塩レモン=果汁7%・アルコール7%、定番レモン=果汁10%・アルコール5%、はちみつレモン=果汁7%、アルコール3%)。中でも「定番レモン」は、「九州のレモン缶チューハイ市場でナンバーワンになるところまで支持が広がっている」(日本コカ・コーラ 和佐高志チーフ・マーケティング・オフィサー)という。
11日に開催した記者会見で、和佐CMOは、「(九州では)非常に高く評価していただいており、ほかの地域の方からも“早く飲みたい”という声を頂いている」などと語った。SNSでは、“九州出張に行ったとき飲んでみたがおいしかった”、“早く全国発売ならないかな”などといった声が出ていたという。
日本コカ・コーラ 和佐高志CMO
プロモーションでは、CMを大々的に展開するほか、11日~12日の2日間限定で、“レモンサワーの聖地”とされる東京・恵比寿に「檸檬堂」をおつまみと共に無料で提供する店舗をオープン。また、“食べログ”とタイアップして「檸檬堂」の“店舗ページ”を期間限定で開設し、さらに、10月11日から12月27日まで、5エリア19店舗(10月11日時点)の飲食店で、メニューの一部として同商品のこだわりのおいしさを楽しめる企画も実施する。「SNSでの展開も含め秋冬で最大規模のキャンペーンを展開し、ブランドの早期確立を目指す」(和佐CMO)。
「檸檬堂」期間限定店舗(東京都渋谷区恵比寿西1-4-5)
なお、デザインは“缶チューハイ”といえばシルバーがベースで果汁のシズル感を演出したデザインの商品が多い中、「檸檬堂」は“前掛け”を模したシックなデザインを採用している。
商品開発を担当した同社マーケティング本部アルコールグループのパトリック・サブストローム シニアマネージャーは、会見で「若い女性からも“かわいい”と評価されている。全国展開でも、このような新たな価値を持った商品を投入することにより、好調な市場がさらに活気づけばと考えている」と語った。また、「元々、九州での先行発売から1年ほどで全国発売する予定があり、限定販売を通じてしっかりと様々な準備をし、機は熟したと判断したのがこの時期だった」とも。
最近のレモンサワー人気をさらに後押しするか、注目される。