目の疲労感を“KW乳酸菌”が軽減、機能性表示食品「iMUSE eye KW乳酸菌」発売/キリンホールディングス
消費者庁への届出表示は「本品には、KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)が含まれます。KW乳酸菌(L. paracasei KW3110)は目の疲れを感じている方の目の疲労感を軽減することが報告されています」。キリンホールディングスは、KW乳酸菌に目の疲労感を軽減する機能があることを確認したとして、10月5日の「日本神経眼科学会総会」で研究成果を発表している。
パソコンやスマートフォンの使用による、ブルーライトの影響や目の酷使による目の疲労感を持つ人が増加する中、世界で初めて、KW乳酸菌に目の疲労感を軽減する機能があることを確認したという。KW乳酸菌とは、キリングループが健康機能性に着目して研究を行っている乳酸菌であり、元々はチーズから単離された。目の疲労感を軽減するメカニズムは、KW乳酸菌が小腸でマクロファージ細胞(免疫細胞)を活性化し、その活性化されたマクロファージ細胞(免疫細胞)が放出するIL-10が、目の網膜細胞の傷害を抑制する(非臨床試験の結果から推定)としている。
発売同日の14日に都内で開催した研究発表会で、キリンホールディングスR&D本部健康技術研究所主任研究員の森田悠治氏は、「キリングループの独自素材、プラズマ乳酸菌を使用した“iMUSE”をグループ横断で展開してきたが、今回KW乳酸菌を使用した商品をラインアップに加えることで、健康をサポートするブランドとしてさらに育成していく」と述べた。
キリンホールディングス 森田氏
ヒトにおける効果検証では、目に疲れを感じている35~45歳健常男女を対象に、KW乳酸菌含有カプセルを8週間摂取してもらい、タブレット端末で「ウォーリーを探せ」を2時間行い、その後に目の疲労感を評価した。摂取により目の疲労感、また肩や腰のコリの実感が有意に軽減した。
同社の「iMUSE」ブランドは、プラズマ乳酸菌に続き、第2弾素材としてKW乳酸菌を展開する。ヘルスサイエンス事業は2018年売上実績55億円に対し、2021年には150億円、27年には230億円の売上目標を掲げる。
〈酒類飲料日報 2019年11月15日付〉