全国の結婚式場で日本ワインを提供拡大、10年で構成比100%へ/テイクアンドギヴ・ニーズ
全国でウェディングプロデュースを手がけるテイクアンドギヴ・ニーズは9月10日、同社が運営する全国の結婚式場で日本ワインの取扱量を段階的に拡大することを発表した。日本ワインの認知向上や普及を応援する試み。
同社は全国に63店舗を展開。年間で約1万2,000組の結婚式を扱い、85万人が参列する。披露宴で提供するワインは約13万本。日本ワインのプランも扱っていたが、価格のハードルもあり、利用数は年間200~250件だった。
同日開催したオンライン発表会見で、同社代表取締役社長岩瀬賢治氏は、「コロナ禍でウェディング業界も大きな影響を受けたが、感染が本格化した2月中旬から、お客様に寄り添った対応を図ってきた。8月には規約も改訂し、苦しい状況下ではあるが、結婚式の価値を向上させる機会と捉えている。今回の企画も、価値向上に向けた取り組みのひとつで、結婚式で提供する日本ワインの構成比率を段階的に上げ、顧客満足度向上に繋げる。さらにコロナ禍の影響を受けた日本の産業を応援したい。
初年度は、取り扱いワインの約30%を日本ワインとし、今後10年で100%日本ワインにしたい。仕入れコストは上がるが、参列した方々へ日本ワインを知るきっかけを提供し、より多くの方が日本ワインを飲んでいただけるようにと企画した」と説明した。
同企画に賛同した7社(アサヒビール、 安曇野ワイナリー、井筒ワイン、サントリーワインインターナショナル、サンサンワイナリー、高畠ワイナリー、メルシャン)のワインから提供を開始。今後は、「式場のある地域のワイナリーや、地域のお茶や食材などにも広げたい」という。
〈酒類飲料日報2020年9月14日付〉